水戸路上観察学会

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来年3月に開催される水戸芸術館の展示「藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察(仮)」に合わせて、藤森さんもメンバーである「路上観察学会」が水戸で行われることになりました。
定員があったので事前に申し込んでいましたが、それが11月5日(土)6日(日)の2日間開催されました。
 
路上観察学会からは、事務局長の松田哲夫さんを始め、藤森照信さん、林丈二さん、南伸坊さん、一木努さんという錚々たるメンバーが参加しました。他に僕のような一般の参加者が約30名。
 
1日目は路上観察とはどんなものか、ということをスライドショーでレクチャーを受け、その後は実際に街に出て各自路上観察を行い自由解散となりました。
 
そして2日目も一度芸術館に集合したあと再び路上観察して、一人1点の写真を課題として提出して15時から品評会がありました。
 
レクチャーを受けた時は笑って作品を見ていましたが、いざ自分で探してみるとそう簡単には見つかりません。それでもいくつか見つけて写真に撮ってきた後は、今度はどの1点を選ぶかで悩み、さらにどんなタイトルをつけるかで悩みました。
 
芸術館近辺を大工町から銀杏坂のあたりまでさんざん歩きましたが、結局提出したのは最後に芸術館に戻る直前に見つけた場所で撮ったものでした。
 
品評会では、全員の作品がタイトルと写真の順にスライドで紹介されました。まずタイトルだけでどんなのが出てくるのだろうと想像を膨らませ、次に写真で見てなるほど、と思います。そしてその写真を見て路上観察学会の面々が感想というかツッコミを入れてくるのがまた面白かったです。

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おかげさまで僕の提出した作品もそれなりの評価を受けることができました。
 
水戸路上観察学会は、この後も12月31日を締め切りとして追加の物件を提出することになっています。しばらくの間は水戸市内を歩く時に、キョロキョロしながら歩く不審な人になりそうです。
 
休憩時間には、今日ミュージアムショップで購入し、今回参加した学会員5人も執筆している「路上観察学入門」の本に5人全員のサインをしていただきました。林丈二さんは以前買ってあった単行本が家にあったので個別にサインもしていただき、満足です。
 

 

路上観察学入門 (ちくま文庫)

路上観察学入門 (ちくま文庫)

 

 

県北芸術祭(6)大子

県北芸術祭第6弾は大子町です。
まずは飴屋法水さんの「何処からの手紙」の4つ目の招待状に書かれた場所に。ここは上小川のキャンプ場とその近くの河原でした。上小川キャンプ場はこれまでも何度か行ったことはありましたが、最近はキャンプにも行く機会がありません。せっかくキャンプ道具を持っているのでたまには行かないとだめですね。
最初は河原に立つ一本の木。紅葉には少し早いようですが、青い空に山と川が映えます。

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キャンプ場の方はバンガロー。このキャンプ場でホワイトプリンを作っているとのことですが、今日は週の真ん中の祝日だからでしょうか、人の気配もなくホワイトプリンを買うことはできませんでした。

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次は袋田の滝。ここは茨城県を代表する観光地です。町営駐車場だと駐車料金は無料ですが、滝までは少し歩く必要があります。滝の近くの駐車場はお土産やさんの有料駐車場です。お店で食事か買い物をすれば駐車料金は無料になるとのこと。時と場合によって使い分ければいいのですね。
 
袋田の滝に来たのは何年ぶりでしょうか?鑑瀑台に向かうトンネルの中にジョンへリョンさんの芸術祭の作品がありました。

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袋田の滝の新しい方の鑑瀑台は以前来た時にはまだなかったので、今回が初めてでした。上の方から滝の全貌が見えました。

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常陸大子駅前に移動して、街歩きをします。東京芸術大学の作品は街のあちこちに展示されていました。

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これは駅前にあったユニークな作品です。作品と本物の煮干しが混じっているそうですが、全然区別がつきませんでした。

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昔の病院である麗潤館の建物の中には複数の作家の作品が展示されていました。
 
林業をテーマにしたエレナトゥタッチコワさんの作品。

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芸術祭のテーマ「海か、山か、芸術か?」の題字を担当した木下真理子さんの作品。書が書かれているのは茨城県の伝統的和紙、西の内紙です。

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県北と中国の漆、それと人工的な科学塗料の3つ巴の展示はsecca。

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日立シビックセンターで映像を見た木本圭子さんはここではコンピュータを使ったドローイングと立体物の展示でした。

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常陸太田市でも展示していたBCLはここでもDNAの折り鶴の展示でした。

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大子町で集められた古材で作られた装飾器は宮原克人さんの作品。

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上から降りてくるシャボン玉は鑑賞する浮遊体というチームの作品。器の底までは落ちずに浮遊していました。

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地域おこし協力隊事務所の2階で展示されていたのは、ソンミンアンさんの作品。古いブラウン管テレビに大子の昔の映像が流されていますが、8mmフィルムなので音はありません。その代わりにサウンドトラックをつけて、過去と現在をつなげていました。

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他の東京芸術大学の作品です。

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常陸大子駅前のお店でお昼のけんちんそばを食べた後は、旧上岡小学校に行きます。明治44年建築の建物が今も残る上岡小学校は、NHK朝ドラの「おひさま」や「花子とアン」などでもロケに使われています。以前来た時も何かのドラマの撮影が行われていて中には入れなかったので、今日初めて中に入りました。

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ここでは4組の展示がありました。
 
ピウスシギットクンチョローさんの作品は旧図書室での展示。

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田中信太郎さんの作品は墨を使った作品。真っ黒な墨汁は周りの景色を反射してまるで鏡のようでした。

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真っ暗な旧音楽室ではCompositの作品。楽器たちが布で覆われていて、中から音を出しているようです。

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茨城デザイン振興協議会は地元のポスターを制作して展示していました。

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次の会場も昔の小学校、旧初原小学校です。
東京芸術大学の作品はここにもありました。

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奥久慈茶の里公園も東京芸術大学の作品です。ここは展示物の写真を撮れなかったので建物の入り口だけ。

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10月になってから展示されたのは日立駅を設計した妹島和世さんの足湯作品。足湯に入れるのは16時まででしたが、ぎりぎり間に合いました。大きな皿状の足湯は滑りそうで少し怖かったですが、ほんわかしたお湯に足を浸していると気持ちものんびりしました。

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これで県北芸術祭も残すところはあと2箇所となったのですが、その2箇所とも入浴施設でした。なので今日はどちらか一箇所だけかなとおもっていたのですが、大子温泉保養センター 森林の温泉は行ってみたら入浴しなくても食事か買い物をすれば見学可能とのことでした。展示されていたのは 増田聡子さんの作品でした。帰りに大子名物のさしみこんにゃくを買いました。

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そしてついに最後の展示が先日近くまで行って断念した常陸太田市の竜神大吊橋近くのふるさとセンター竜っちゃん乃湯です。今日はちゃんとタオルを持ってきましたが、ここは温泉ではないようです。ここも増田聡子さんの作品が3点展示されていました。

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これで、スタンプラリーの対象となっている展示場所には全て行ったことになりますが、実は今日行った常陸大子駅前商店街には一箇所だけ休館日のため入れない場所がありました。それと、常陸太田市での飴屋法水さんの「何処からの手紙」のもう一箇所は見逃したし、今日食べ損ねたホワイトプリンも気になります。あと少し県北芸術祭を楽しみたいと思います。

新宿飲み歩き

東京に泊まりの出張だったので、仕事先に近い新宿にホテルをとりました。
そうなると夜は新宿飲み歩きです。
 
まずは新宿西口の思い出横丁です。
戦後の闇市時代のバラックがまだあるのかと思うくらいの雰囲気ですが、今は外国人の観光地にもなっている感じです。
まずは1軒目はビールを飲みたくて適当にふらっと入ったお店で飲みましたが、そこはスーパードライのお店だったのでちょっと失敗したと思いました。でも1杯だけ、おでんと一緒にいただきました。
 
続いてはお目当てのお店「カブト」に行きました。ここは鰻の串で飲める店です。
注文は「一通り」というと、鰻の各部位の串焼きが合計7本出てきます。ここでは気分的に日本酒を飲みましたが、ここは白鶴の上撰でした。

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ホテルにチェックインした後、以前にも来たことのあるDUGへ。
この後はゴールデン街に行きたいと思いましたが、ゴールデン街に行くには少し早いと思ったのでそれまでの時間調整です。ちょうどハッピーアワーの時間帯でしたので、エビスを飲みました。

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さて次はゴールデン街です。まだやっと2回目ですが、前回は1軒だけでしたので今日は他のお店にも行ってみようと思います。
とりあえず一通り様子を見て回ってから、店名が気になった「WHO」というお店に入りました。2階にお店があったので少し恐る恐る階段を上って入ってみました。先客がいないのでますます不安になりますが、とりあえず目に付いたアイリッシュウィスキーのジェムソンを注文しました。BGMはローリングストーンズだったのですが、お店の人にどんな音楽が好きなんですか、と聞かれたのでビートルズとかThe Whoとかと答えたら、わざわざビートルズのライブ盤をかけてくれました。おかげで気分良く飲むことができました。

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次に入ったのは、超敷居の低い文壇バー、という触れ込みの「月に吠える」というお店に入りました。文壇バーというのに憧れがあったし、敷居の低い、というのも文壇バー初心者には入りやすかったのです。まずは1杯目にジントニック、2杯目にオリジナルカクテルだという「青猫」というのを飲みました。他のお客さんが本や映画の話をしてたので会話に混ざり、文壇バーらしい雰囲気を味わうことができました。

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そして本日最後に入ったのが、前回も行った「音吉」です。ここでは茨城の地酒「稲里」が飲めます。純米酒大吟醸を飲みました。

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行く前はドキドキしていた新宿ゴールデン街ですが、いざ行ってみれば一階のお店などはドアを開けてたりするので意外と入りやすかったです。まあ中にはホントに入りづらいお店もあるんだろうけど、それよりは帰りに通った歌舞伎町の方が客引きがいたりしてよほど怖かったです。

Ringo Starr and His All Starr Band @NHKホール

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2013年以来のリンゴスターの来日ライブに行ってきました。
ただ、バンドメンバーは3年前と同じだし、セットリストもほぼ同じと聞いていたので、最初は今回は行かなくてもいいかと思っていました。でもよく考えてみたら、今年はビートルズが日本に来てからちょうど50年の記念の年です。そんな年にわざわざ日本に来てくれるなんて、よく考えてみたら貴重です。そうでなくてももう行けるときに行っておかないといつが最後の来日になるかわかりません。そんなわけでちょっと出遅れましたがチケットを買うことにしました。
 
ところが今度は日程をよく見たら週末のライブがありませんでした。11月2日がかろうじて休前日なのでなんとか確保しましたが、その後に追加日程が発表になり、それが10月30日日曜日でした。11月2日より断然行きやすいので10月30日のチケットを追加で購入しました。11月2日の方はその後友人が行けることになったので譲りました。
 
そんなこんなで神保町ブックフェスティバルに行ったその後に、ハロウィンの喧騒を避けて地下鉄神宮前からNHKホールに向かいました。
 
NHKホールに到着したのがちょうど開場時間でした。さほど待たずに中に入り、グッズは特に買うつもりはありませんでしたが、パンフレットを購入して開演を待ちます。
 
前回はスタンディングの会場でそれはそれで間近にステージが見られてよかったのですが、リンゴ以外の曲はあまり馴染みがないので正直に言うと立っているのが辛いです。なので今回はホールが会場なので座って見ることができます。
 
予定の19時を少し過ぎたところでいよいよ開演です。まずはバンドメンバーが出てきて、少し遅れてリンゴの登場です。前回の来日ライブと同じくMatchboxからのスタートでした。そしてIt Don’t Come Easy, What Goes Onとリンゴの曲が続きます。前回は最新アルバムからの曲をやっていたのが、今回はそれがなくなってました。リンゴの後はトッドラングレン、グレッグローリー、スティーブルカサー、リチャードペイジとメンバーの持ち歌になります。それぞれ歌い終わると次のメンバー紹介をしながらバトンタッチするような感じでした。
 
リンゴの曲は他に、Boys, Don’t Pass Me By(最初にピアノを弾きながら歌うのは前回と同じ演出でした), みんな知ってるよねと声をかけて始まったYellow Submarine, You’re Sixteen(これは前回やらなかったかな), Back Off Boogaloo, I Wanna Be Your Man, Photograph, Act Naturally, With A Little Help From My Friends,そして最後はGive Peace A Chanceでした。
 
前回と比べるとリンゴがマイクを持って客席の様子を伺い、サインボードの字を読んだり、観客の名前を聞いたりとファンとより積極的にコミュニケーションをとっているように見えました。
 
ホール公演の2階席のおかげで座ってゆったりと楽しむことができたライブでした。

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神保町ブックフェスティバル2016

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毎年行われている神保町ブックフェスティバルに今年も行ってきました。
 
まずは酒とつまみ社で雑誌「酒とつまみ」11号を買いました。この号は持っていたと思ったのですが、チェックしてみるとなく、誰かに貸したままなのかもしれません。
 
それから本の雑誌社へ。ワゴンに近づくと営業の杉江さんが先に僕のことを見つけてくれました。
今回は目黒考二さんの「何もない日々」、岡崎武志×古本屋ツアーインジャパンの「古本屋写真集」、そして杉江さんの「矢部潤子とリブロ最後の日」という私家版を中心とした本と、本の雑誌社の古い在庫本から沢田康彦さんの「四万十川よれよれ映画旅」と「本の雑誌13号」を購入しました。今年はすでに400号のお祝いで本の雑誌社にお邪魔していたのですが、改めて社員の方とお話しすることができました。
 
そして今年はもうひとつのイベントが。本の雑誌の編集発行人で社長の浜本さんと、炎の営業杉江さんの2人のトークショーがあるのです。事前に申し込んだ抽選に当選していたので、岩波ブックセンター3階のセミナールームに行き、約1時間半の2人のお話しを聞きました。テーマは「『本の雑誌』の神保町めったくたガイド」ということですが、去年受賞した菊池寛賞のこと、浜本さんが本の雑誌に入社してから新宿、笹塚そして神保町に会社が引っ越してきたこと、本の雑誌秘話、神保町のランチガイドなどなど、これまでにも本の雑誌などで読んだことのあるエピソードの裏側の話などを楽しく聞くことができました。
 
会場を後にするときには改めて浜本さんと杉江さんに、最新号に僕が訪問したときの写真を載せてくれたことのお礼を伝えることができました。

第11回水戸バーバルバール

毎度おなじみ水戸の飲み歩きイベント、水戸バーバルバールに参加してきました。今回も前売り券2枚を用意して8軒のお店を回りました。
 
まずは駅南地区を重点的に。

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1軒目、和BAL SEN。クラフトビールを多く揃えているお店のようですが、1杯目なので無難にバスペールエールと、4種類から選べるフードはうま塩シュリンプフリットにしました。バーバルバール専用のメニューしか見ることができませんでしたので、後で詳細調査が必要でしょうか。
 

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2軒目はニカイノアゴラ。バーっぽい雰囲気の落ち着いたお店です。キリン一番搾りとバーニャカウダでした。
 

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3軒目は酒趣。ここは以前もバーバルバールで入ろうとしましたが満席で入れなかったと思います。茨城産の食べ物を提供してくれるお店、という印象なのですが、その通り酒は地酒一品、そして料理は那珂川産秋鮭の香草焼き、奥久慈卵の温玉サラダ、土浦産蓮根と蒟蒻のきんぴらの3点盛りでした。
 

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4軒目は鉄板ダイニングあごら。2軒目のお店と姉妹店のようです。ここは料理がおすし盛り合わせとお刺身でしたが、それに合わせるドリンクメニューに日本酒がないのがとても残念でした。ビールというのも違う気がして悩みましたが、ハイボールにしました。
 
これでひとまず駅南4軒を固め打ちした後は水戸駅北口に回りバスで泉町に移動します。
 

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続いて入った5軒目は、空想酒舗 居眠白猫亭。少し前に街を歩いている時に発見した新しいお店で、名前からして気になっていましたが、ちょうどバーバルバールにも参加しているということで入るのを楽しみにしていました。山小屋風の店内ていただいたのはメーカーズハイボールとチーズフライ。お店の人もまだイベント慣れしていないようでバタバタしていて、あまり話ができなかったのが残念です。ここもまた後日入ってみたいお店です。
 

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6軒目は自然派洋風炉端焼 炉ん。メニューからお好きなもの一杯、一品、ということでいろいろなものから選べるのかと思ったら料理はおまかせの2種類のうちからの選択でした。僕は肉を食べないので、おまかせ前菜を肉抜きでリクエストしました。お酒は富士山麓のハイボールです。ハロウィンのお菓子ももらっちゃいましたたが、やってきた前菜が豪華で驚きました。
 

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7軒目は仲町通りの心。かつていざないという串揚げ屋さんだったところのようです。日本酒の稲里を飲みました。それとえび塩焼き。稲里の磯蔵酒造の「ちょっ蔵新酒を祝う会」の今年のマスが飾られてあったので、それをきっかけにお店の人と話しました。この時間になると人の動きもゆっくりになるので話しやすくなります。
 

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最後の8軒目は、当初はバーに行こうかと思っていましたが、まだバーに入る気分にならなかったので、同じ仲町通りの別のお店から、看板の創業五十年が気になってとり一に入りました。フードはおでんと酢の物なので日本酒を飲みたいところですが、ドリンクメニューはハイボールでした。ちょうど日本シリーズ日本ハムが満塁ホームランを打つシーンがテレビで放送されていました。お店の人は結構気さくな雰囲気で、50年もやっているお店なのでいろいろ話を聞きたいところでしたが、電車で帰る都合で1杯だけで切り上げました。
 
今日はなぜかハイボール多めの飲み歩きでしたが、結局8軒とも初めて行く店ばかり。なおかつもう一度行ってみたいお店もたくさんあって、楽しい飲み歩きができました。

県北芸術祭(5)常陸太田

常陸太田市の残りの作品を見てきました。
まずは市の中心部、鯨ヶ丘地区の梅津会館に行きました。

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この建物は昔の市役所だそうで、常陸太田出身の実業家がお金を出したそうです。この地域で活躍した常陸佐竹氏を中心とした歴史を展示したのが梅津会館1階での深澤孝史さんの作品です。

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常陸太田は昔から周りの地域の中心地でしたが、佐竹氏から徳川氏へと支配者が変わったことで、歴史の連続性が途切れているとの指摘が印象に残りました。
 

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梅津会館2階にはニパン オラニウェーさんの作品です。ベピーパウダーを使って茨城県の各地域の地図を立体的に描いた作品なので、室内にはベビーパウダーの甘い匂いが漂っていました。地図は必ずしも茨城県全体を表しているのではなく、部分部分で繰り返し配置されているようです。

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よく見ると勝田駅周辺を見つけることができました。
 
梅津会館の窓にはピンク色の紙が貼られて文章が書かれていましたが、鯨ヶ丘地区の他の商店にも同じようなピンク色の紙が貼られています。

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これが原高史さんの作品で、それぞれにはその商店の住人たちが語る自分の過去や街の様子が書かれています。テレビのドキュメンタリーなどで証言映像がありますが、それの活字版のようなものです。一般の人がお店の人にいちいち話を聞くことはありませんが、文字となって表に貼られているので、だれでも読むことができます。どれも昔は街が賑やかだったと証言しています。それを読む人も、昔の街の様子を想像することができます。とても興味深い作品でした。
 

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次はSPREADの作品。人の1日において何をしていたかを色で表現する作品です。人間だけでなく動物なども含まれていますが、生まれた日の赤ちゃんとか臨終の人、東日本大震災当日のことなどがありました。
 

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これは北澤潤さんのリビングルーム。以前水戸でも開催された、住民が日用品などを持ち込んで思い思いの場所に展示するというプロジェクトです。元の持ち主はバラバラですが、それが一つの空間に置かれることで意外な交流が生まれる、というもの。あまり事前に下調べをしないで来てしまいましたが、こういう作品だと自分でも何か持って来ればよかったなと思いました。
 

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市街地から離れたところにある休耕田で展示されているのが井上信太さんの作品です。開放的な野外に、2次元の動物が多数展示されています。

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目の前ばかりでなく、遠くに見える畑の中などにも展示されていました。この写真の中にも実は作品が展示されているのですが、これは実際に現地で見ないとそのよさがわからない作品だと思います。
 

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時間に余裕があったのでさらに次の作品を見に行きます。県北の代表的な観光地、龍神大吊橋にチェ ジョンファさんの作品があります。買い物した時にもらうレジ袋などをたくさん使った魚のようなオブジェです。山の中で陸に上がった魚が口をパクパクしているようでちょっとシュールで面白かったです。
 
神大吊橋の近くにあるもう一つの作品は、よく見たら温泉の中にある作品のようで、今回はお風呂の用意をしていなかったので行くのをやめました。
 

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最後にもう一つ、鯨ヶ丘に戻って、飴屋法水さんの「何処からの手紙」の3つ目の招待状に書かれた場所に行きました。今は営業していない割烹旅館「若柳」がその舞台です。招待状には実際にレーサーだった旅館の息子さんの話が書かれていてその資料室を見ましたが、それだけでなく割烹旅館としての歴史も紹介されていました。この日見た原さんの作品と同じように、常陸太田という街の歴史を感じさせるものでした。かつては栄えていた常陸太田の街も今は少し寂しい感じですが、街の底力はまだまだ衰えていないと思います。今回初めて鯨ヶ丘に行きましたが、これからも時々は訪れてみたい街でした。