前回去年の11月に
滋賀県長浜で集まった友人たちが、今回は僕が幹事で
茨城県のつくばに1泊2日の日程で集まりました。
2人が
神戸空港から飛行機で茨城入りするとのことなので、僕が車で迎えに行きつくばまで移動しました。
天気はあいにくの雨で翌日が晴れそうだったので、当初の予定を変更して
筑波研究学園都市内にある施設を見学することにして、
つくば駅近くの中華料理店「つくば 樓外樓 学園店」で昼食を食べた後に地質標本館に行きました。
ここは
産総研地質調査総合センターが開設している一般向けの見学施設です。地理の教師をしている友人の希望で来てみたのですが、早速入り口に展示してあった断層標本の説明が聞きたいと
学芸員(もしかしたら研究員なのかも)の方に来ていただいて質問していました。その回答がとても詳しくしかもわかりやすくて一緒に聞いていた僕にとってもとても助かりました。
館内には日本の立体地図に
プロジェクションマッピングを使って
活断層や火山の位置などを表示する展示や、太平洋の海底地形模型などの展示がありました。ちょうど
小松左京の小説「
日本沈没」を読んでいるところで、まさにここで展示されているようなことが小説の中で説明されているので、小説の世界に入り込んでいるかのように感じてしまいました。
地理を教えている友人は、また別の展示のところでも先ほどの方に別の質問をしていました。今度は
花崗岩や凝灰岩などの違いについてだったり、
玄武岩とはどんなものかといったところから、インドが
大陸移動して
ユーラシア大陸とぶつかり
ヒマラヤ山脈になっているという話に話題が広がって石油がなぜ中東で採れるのかという話までしてくれました。
石油の話だけはちょっとだけメモしたので僕が理解した範囲で一部だけを記すと、
それが
インド大陸が移動するに従いどんどん海が浅くなる。
浅い海には植物の死骸が溜まり穴の空いた岩の中に閉じ込められる。
岩塩が
地殻変動によりドーム状に盛り上がると内部に空洞ができ、そこに植物の死骸が変化した石油が溜まる。
平らなままでは拡散してしまい石油が溜まらない。
途中経過や前後関係は怪しいですが、そんな感じで限られた地域でしか石油が採れない。それは過去の地殻変動の結果である。
中東以外でも石油は採れるがそこでもやはり同じような地殻変動があった場所である。
これから石油が採れるかどうかを判断するには近くの様子を調べて似たようなところであれば石油が採れる可能性が高いということがわかる。
というような話をしてくれました。
ここに来るまではそれほど興味がなかった地質の話ですが、説明を聞いているとそのあたりを解説してくれる本を読みたくなりました。
今日は他にも施設見学をしようと思っていたのですが、地質標本館だけで閉館時間になってしまいました。
喫茶店でも閉店時間まで滞在し、今日だけの参加となったメンバー1人を見送り、夕食です。
当初はいくつか候補を考えていたのですが、雨がまだ降っているのでホテルから近い場所で済ませることにしました。
入ったお店は「青山がらり つくば店」。蕎麦がメインの和食の居酒屋でした。3人のうち1人は体調が良くないとのことであまり飲まずに食事だけして引き上げたので、残った2人で日本酒を中心に飲みました。一応茨城県内の地酒も置いてあったので、地元つくばの神仙と霧筑波、それと結城の結ゆいを飲みました。神仙という名前は初めて聞いたのだと思いますが、男女川という銘柄を造っている稲葉酒造場のお酒でした。このお店ではBGMがずっとビートルズだったので、ビートルズ好きの2人ともご機嫌でした。