ひびのこづえの品品 たしひきのあんばい

午後に東京から帰ってきた後、12月のクラシックコンサートのチケットを購入するために水戸芸術館に行く。毎年行うクリスマスプレゼントコンサートのチケット。ずっと前に行って以来、日程が合わなかったのでしばらく行けなかったけど、今年は12月23日の日曜日の開催で、行けそうなので購入してきた。そしてそのついでに、現代美術の展覧会にも行ってみる。特に今日行かなくてもよかったのだけど、うっかりするとすぐに会期末になって慌てて見に行かなくてはならない羽目になってしまうので、行ける時に行ってしまおうという気持ち。

要するに、入る前はそのくらいのあまり期待していない展示だったのだけど、入ってみたら意外とおもしろかった。ひびのこづえは水戸でよく展覧会をする日比野克彦の奥さんで、衣装のデザインをしているそうだ。最初の展示はそういった雑誌のモデルしか着ないような衣装だったけど、だんだん家具になったり着ることができるバッグになってきて、しかも企業によって商品になって、さらにその商品を購入できたりと、デザインの対象が非日常から日常に近づいてくるところが面白かった。会場に置いてあった芸術館ボランティア通信の担当学芸員の森さんへのインタビューでも、展示物に値段を付けたことでアート界へ挑戦しているようなことが書いてあった。展示手法にそこまでのコンセプトがあったのかと、展示品以上に興奮してしまった。

展示会の案内はこちら。
http://www.arttowermito.or.jp/kodue/koduej.html


ところで、水戸芸術館近くにあったアイリッシュパブThe Brave Hartが、いつの間にか閉店していた。芸術館で演劇を見た帰りなんかによく寄っていたけど、駅からも夜の飲屋街からもちょっと離れた立地ではやはり厳しかったのだろう。僕自身も水戸に行く時は車で行くのでなかなか頻繁に行けなかったのが残念だった。店主のアイリッシュパブへのこだわりも強かっただけに、またいつかどこかで開店することを期待している。


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