高知

8月23日にLiverpool Supporters Club日本支部の会員が高知で集まってテレビ中継の試合観戦をするというので、僕も1泊2日で参加することにした。高知は遠いけど、ちょうどこの時北九州に出張中なので、茨城から行くことを思えば九州も四国もあまり変わりはないかも、と思ったのだ。

最初は出張の合間で時間がないかもと思い福岡から高知まで飛行機で行こうかと思ったけど、時間的に余裕ができたし、鉄道で行けば飛行機より値段も安いので、瀬戸大橋経由で陸路で行くことにした。

小倉から岡山までは新幹線。岡山からは当初、全席指定席の「瀬戸内アンパンマントロッコ1号」というのに乗って瀬戸大橋を堪能しようと思ったけど、前の日に指定券を買いにいったら満席だった。そこで特急南風号に乗っていくことに。これはアンパンマン列車だった。外も中もアンパンマンのキャラクターでいっぱい。作者のやなせたかし高知出身だから、四国はアンパンマンがいっぱいらしい。


瀬戸大橋は学生時代の四国旅行で一度通った後、4年ほど前には暗くなった時間帯に通っただけなので、あまり記憶がない。久しぶりに通るので楽しみだった。


特急列車は四国山地を縦断する形で高知に向けて走る。そのまま高知に行くと集合時間にだいぶ早いので、途中の後免駅で途中下車。


ここで「土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線」に乗り換えて終点の奈半利まで往復して時間をつぶそうというわけ。
後免から途中の安芸までは、オープンデッキ車両で景色を楽しんだ。この車両、海がすぐ近くに見えて楽しいけど、トンネルの中に入るとちょっとこわい。


安芸駅で次の奈半利行きの列車を待つ。この路線は全20駅それぞれにマスコットキャラクターがいて、例えば後免駅にいたのは「ごめん えきおくん」で、この安芸駅には「あき うたこちゃん」。これらのキャラクターもやなせたかしがつくったもの。


夕方5時過ぎに高知に着くと、まずはホテルにチェックイン。今回のホテルは、「セブンデイズホテルプラス」。
以前、京阪神の情報誌「Meets Regional」で高知のホテルを紹介していたなあというのを思い出して、それがこのホテルだということを見つけて予約した。シングル1泊5,860円のところ、楽天のポイントを使ったので、60円で宿泊。ビジネスホテルと言っているけど、おしゃれなデザイナーズホテルみたいな感じだ。


夜は高知在住のサポーターズクラブのメンバーのセッティングで土佐料理と地酒のお店で夕食。鰹の塩たたきがおいしかった。

その後、今回の一番の目的である、Liverpool v Middlesbroughの試合を、市内のスポーツバーFUNで仲間とともに観戦。
こちらの様子は別エントリーで紹介。

スポーツバーに向かう途中、「リバプールビル」という名前のビルを発見。なんでこんなところにLiverpool?


茨城の方は夜はもう涼しくなってきたけど、高知はまだまだ蒸し暑い。道路にはヤシの木の街路樹があり、屋台がたくさん出ていて皆さん外で飲んでいるのを見ると、まるで東南アジアの街を歩いているようだ。



翌24日は、高知から岡山まで普通列車でひたすら帰るのみ。その前に、高知名物の日曜市に寄って、お昼ご飯やらおやつを調達。


高知から乗った阿波池田行きの普通列車は、1両編成のディーゼルカー。座席が通勤電車みたいなロングシートだったのがちょっと残念。でも土讃線は単線なので、途中で対向列車との行き違いや特急列車の追い越し待ちなどでときどき数分間停車するので、その度にホームに降りたりして気分転換ができた。

途中でスイッチバックの駅を通ったり、


鉄橋の真ん中にある駅で止まったり、


「おおぼけ」なんていう名前の駅があったりして、いろいろ面白い。


「おおぼけ」の隣には「こぼけ」まであるのだ。このあたりは名前だけじゃなくて、そばを流れる吉野川の渓谷が美しい。水も澄んでいてラフティングをしていたりして気持ち良さそうだった。行きは特急でびゅーんと通り過ぎたけど、各駅停車の列車で旅するのも面白かった。


この列車の中で日曜市で買った「田舎寿し」や野菜を魚肉で練った「野菜団子」などを食べる。

これが「田舎寿し」。野菜を使ったお寿司。


阿波池田で乗り換えて今度は琴平まで行くのだけど、いったん降りてまた乗った列車はさっきまでと同じ車両だった。

琴平からは岡山行きの快速列車に乗ろうかと思ったけど、讃岐と言えばうどんを食べたくなり、発作的に途中下車。こんぴらさんの参道口のうどん屋さんでしょうゆうどんを食べる。さすがに讃岐のうどんは腰がある。このうどんに比べたら関東で食べるうどんは別物に思える。


琴平から坂出まで行き、そこで岡山行きの快速マリンライナーに乗り換え、再び瀬戸大橋を通って岡山へ。そして新幹線で小倉に帰ったのだった。

もう一度瀬戸大橋。帰りは電車の一番前に立っていたので、よく見えた。