那覇2日目

出張2日目は、朝のうちに少しだけで仕事が終わる。帰りの飛行機を夕方の便にしたので、残りの時間でちょっとだけ観光することにした。翌日から週末なのでそのまま沖縄に滞在したい気持ちもあったけど、土曜日に用事があるので帰らなくてはならないのが残念。朝、仕事場に向かう途中ですれ違う人々が、アロハシャツみたいな半袖開襟シャツを着ているけど、それが沖縄の人の仕事に行くときの正装というから驚く。かりゆしというものだそうで、茨城でも夏の暑いときにはこれを着て会社に行きたいと思う。街の景色も建物の形も、本土では見慣れないものばかりで、海外旅行をしているみたいな気分になる。

予定通りに仕事を終えると、同行者と別れ、空港に荷物を預けて、モノレールで終点の首里まで行き、まずは首里城に行く。首里城は復元したものではあるけど、中国風の様式が取り入れられていたりして、面白い。正殿の半分が、壁の塗り替えをやるために足場で覆われているのがちょっと残念だった。


首里城の次は、金城の石畳道。首里城の南側にある、首里城へ向かう石畳の道で、16世紀始めにできたらしい。両側の民家の壁や家も沖縄らしい様式で見ていて楽しい。途中でNHKのドラマ「ちゅらさん」の主人公の家の外観として使われた家、というのがあった。


石畳道を抜けると、モノレールの路線からは離れてしまった。お昼も過ぎてお腹がすいてきたけど、牧志第一牧志公設市場に食堂があると以前読んだ本にあったはずなので、そのまま歩いて牧志に向かった。

安里を過ぎると国際通りが始まる。沖縄についての知識はあまりないけど、なぜか国際通りという名前は聞いたことがある。なるほど那覇の繁華街のようだ。観光客もいっぱいいる。その国際通りを平和通りで左に曲がり、牧志公設市場へ。肉売り場では噂の豚のお面が売られているのを見た。市場の1階が小売りの市場で、2階が食堂になっている。1階の魚屋で買った魚を2階で食べることもできるそうだけど、一人なのでそうはせずに、普通に刺身定食とオリオンビールを頼んだ。刺身定食には先に青菜の炒め物が出てきたけど、刺身が来るのに少し時間がかかって、その間にビールを飲んでしまったので、追加でビールをもう一杯飲む。今ちょうど那覇ではJC(日本青年会議所)の全国大会があるらしくて、空港でも街でもその団体がたくさんいた。この食堂でも大テーブルにその手の団体と相席となり、隣のグループで頼んだものも同じテーブルに並ぶので、思わず少しもらっていいですか、と聞いてしまいそうになった。とにかく、一人で来ても周りの人とすぐに仲良くなれそうな雰囲気の食堂だった。お昼を市場まで我慢したのは正解だった。


市場を出て再び国際通りを歩く。途中で塩ソフトクリームを食べるけど、日差しが強くて外に出たとたんに溶け出してしまい、食べるのに苦労した。何しろこの時期の最高気温はまだ28度くらいあるし、最低気温22度というのは茨城の最高気温だし、まだまだ沖縄は暑い。

帰るまでの残り時間が少なくなってきたので、モノレールで空港に向かいつつ、終点の一つ手前の赤嶺駅が日本最南端の駅ということで途中下車。ちなみに終点の那覇空港の方は日本最西端の駅。

空港でお弁当と缶のオリオンビールを買って帰途に着く。初めての沖縄は食べるものに苦労するかと思ったけどそうでもなかったし、泡盛も意外といけたので、一発で沖縄が好きになってしまった。今度は地元にある沖縄料理の店にも行ってみよう。以前はANAのマイルが2万マイルたまると沖縄に行くよりはアジアに行ってたけど、この次は沖縄に行こう。そしていつかは離島にも行きたい。