「リフレクション―映像が見せる“もうひとつの世界”」

水戸芸術館の展示を見てきた。前回のボイス展が会期終了間際に見たため、もう一度見たいと思っても見に行く都合がつかずに終わってしまったので、今度は始まって間もない時期に行くことにした。面白かったらまた行くこともできるし、たとえ面白くなかったとしてもどうせ1回は見に行くのだから、早めに行くことに越したことはない。
一昨年までの友の会のシステムだと現代美術の展示に1回ずつ無料で見ることができたけど、去年からシステムが変わり、会費が安くなった代わりに、無料招待券が2回、割引券が2回になった。すでに無料招待券も割引券も使っちゃったので、この展示会は普通に料金を払って入ることになった。前のシステムの方がよかったなと思う。

展示の方は、映像作品が多かった。映像作品は見るのに時間がかかるからさっとしか見ないことが多いけど、今回のは興味深い作品が多くて、比較的丁寧に見ることができた。宇川直宏の作品は、トイレを模した小さな部屋に入って、ヘッドフォンとLED付きのゴーグルを着けて、音と視覚によってトランス状態を作るようなもの。これがドラッグを思わせてちょっと危険な香りが漂っていた。しかも作品として面白いのは、小さな部屋に入って個人的に感じるだけでなく、実はその光景が隠しカメラに寄って別室でモニターしている、ということ。最初はそれを知らずに、後でそのことを知らされるというのは意外性がある。

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