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宮城県山元町 スコップ団

8月に宮城県石巻市でボランティア活動をしようと情報収集をしていたときに「スコップ団」という名前を聞いた。それまでにもちらっと耳にしたような気もするが、その時にはっきりと意識するようになってから気になっていた。

自らはボランティアとは名乗らず、ただ単に友人の家をきれいにする手伝いをするだけだという「団長」の思いは団長のブログからひしひしと伝わってくる。3月11日からのブログを全部読み終えたところで、僕も参加したいと強く思った。

スコップ団の活動は基本的に週末のみ。そのため輪番休業で土日出勤が続いていたためずっと参加できないでいたが、その輪番休業も終わった9月24、25日に宮城県に行ってきた。

活動に参加するには水とお昼を持って朝9時に常磐線山下駅集合、というただそれだけ。
山元町も僕の住むところとはJR常磐線と国道6号線が繋がっている町だ。この縁を大切にしていきたい。

繋がっているとは言っても現在の状況は厳しい。常磐線も6号線も福島県浜通りで分断されている。磐越道、東北道経由で山元町に向かうことにしたが、ナビによると5時間くらいかかるらしい。それよりは早く行けるとは思ったが初めて行く場所なので早めに行くことに越したことはないと夜中の3時過ぎに出発した。高速道路の温度表示も9度を示していた。真夏のいわき市に向かった時は朝から30度を越していたことを思うと季節は秋になったことを実感した。

東北道の白石ICで一般道に降り、大河原町角田市を経由して予想より大幅に早く、7時に山下駅に着いてしまった。

集合時間まではだいぶ時間があるので近くの様子を見てきた。
山下駅は閉鎖されている。架線が垂れ下がり、線路には草が生い茂っている。


山下駅より一つ福島寄りの坂元駅は、もともと駅舎がなかったのかどうかわからないが、ホームだけが残り、架線も線路もはがされていた。辺りの家も流されてしまったのか、見渡しても何も見えない。悲しい風景に言葉を失ってばかり。


8時半頃に山下駅に戻ると、ぼちぼちと参加者が集まっていた。そして9時前に団長がダンプに乗って登場。あまり多くを語らずぶっきらぼうで一見怖そうだけども、団長のブログをずっと読んでいるとユーモアにも溢れている。口にはしないけれども、団長は津波で友人を失ったり、人助けのためにあちこちをかけずり回っていることをブログに書いているので、参加者は皆団長を慕って集まっているのだ。団長の友人、常連さんもいれば僕のような初参加の人もいる。初参加の場合はみんなについて回って見よう見まねで行動すればよいのだ。深く考えることはない。行動あるのみ。

活動の中心は、津波被災した家の中に入り込んだ泥を掻き出し、残された家財道具やこまごまとした荷物を家の外に出し、最後は高圧洗浄機できれいにすること。掻き出し、荷物出しまでは他の場所でも経験したことだから慣れた作業だが、最後の高圧洗浄機はこのスコップ団の活動の特徴であり、実際に目にすると感動する。

社会福祉協議会で運営するボランティアセンターも思う気持ちは同じだろうが、どうしても堅苦しい感じもするのだが、このスコップ団では参加に当たっての登録も何も無く、本当に個人的に友人の手助けをする気持ちだけで活動しているのだ。それだからこそ参加者の意識も高い気がする。

団長のブログはこちら
スコップ団に関することはこちらの事務局でも。

余談だけど、これまで僕が頻繁に活動してきたいわき市の中心部の地名は「平(たいら)」と言う。そしてこのスコップ団の団長の名前も「平」さん。ここでも何かの縁を感じる。