宮城県山元町 スコップ団

9月に続いて再び宮城県山元町のお手伝い。前回は朝3時に家を出発したが、時間に余裕があったことから今回は4時過ぎに出発した。途中事故渋滞が発生かと思ったけどそれほど長引かずに済んだため、8時20分頃に山下駅に到着。朝食休憩も含めてやはり約4時間というところか。

この日の作業は3軒のお宅とのことだが、1軒目は少人数で行うため、2軒目と3軒目の作業を行ってきた。
作業場所までは一緒に参加した人の車に同乗させてもらって向かう。周りの風景は、いっけんなんてことは無い普通に家が建っているように見えるけど、よく見ると1階部分の窓や玄関が破壊されていて、中には土砂や瓦礫が溜まっている。もちろん人の姿は見えない。周りを見渡すと残された家がすべてそのような感じなのだ。もう寒くなる季節だというのに、まだ片付けされていない家がたくさんあるのを見て、悲しくて涙が出そうになる。
こういうのをゴーストタウンと言うのだろうか?

家の中の片付けをしていると悲しい気持ちが倍増する。きっと大事に使っていたり、仕舞っていたりしたであろう大切な物が泥で汚れてダメになっている。この家に住んでいた人が、それらを手に入れた時のこと、使っていた時のことを思い、そして使えなくなってしまったことを見てどんなに悲しかったことだろうと思うと言葉が出ない。

その気持ちを紛らわすかのように、大勢の人が片付けを手伝っている。早くみんなで片付けて町をきれいにしようじゃないか。まだまだ人手は必要だ。この文章をたまたま目にして、もし興味を持ったら一緒に参加してみよう。最初の一歩は勇気がいるけど、その勇気を必要としている人がまだたくさんいるんだから。遠くから思うことも悪くはないけど、思っているだけでは片付かないのも事実。することが無くてヒマなら東北に行こう。実際に自分の目で見たら何かが変わると思う。


この日の作業の様子は、スコップ団団長さんのブログに詳しく出ているので紹介する。
震災から7ヶ月が過ぎてもまだこの様な家があるのだ。