郡山

南相馬に行く前の前泊は先月に引き続き郡山。
今回はまず東北パスポートに2つ目のスタンプを押してもらうために、JR郡山駅の中にある観光案内所に行く。
郡山駅の中もずいぶん変わった。昔あった駅弁屋の福豆屋経営の食堂もない。

今日は街の中を歩く前に、以前住んでいた大学の付近に行ってみようと思う。阿武隈川を渡ったところが住んでいたエリア。もちろん新しい建物があるものの、このあたりはまだ見覚えのある学生アパートが多く残っているようだ。僕を含めほとんどの学生が大学の周辺にある下宿やアパートに住んでいた。今にもこれらのアパートの中からひょっこり友人が現れるのではないかという錯覚を憶える。すっかり20年前にタイムスリップしてしまう。自分の住んでいたアパートもまだあった。今は当然別の人が住んでいるが、このアパートは僕が大学に入学した年に新築だったもの。僕が最初の入居者だったわけだ。あまりじろじろ見るのも怪しいので、外観をさっと眺めるにとどめた。



市内に戻り、今日もまた居酒屋巡り。今日は前回とはまた違う居酒屋飲み歩き。

一軒目は、駅前の「味の串天」。郡山、福島の居酒屋を紹介した雑誌にも載っていて、前回来た時も少し気になっていたが、再開発が行われないせいでずいぶん年期が入った建物がいくつも残っているエリアの居酒屋。

東京以外では珍しいホッピーが飲める店とのことだが、東京でもホッピーを飲んだことがないので、何もここで飲まなくても、と思い最初に頼んだのは普通に生ビール。これから飲み歩きをするのであまりペースをあげないように、おつまみはイカ焼きだけ注文した。L字型のカウンターの短い方の席に座ったが、ちょうど目の前が炭焼き台だったので、イカを焼くのがよく見える。


次は「味の串天」のすぐ近くにある「民芸酒房 デコ屋敷」。その名の通り民芸調の外観でたぶん20年前にもあった居酒屋。こちらも前回から気になっていた店。中に入るとやはり民芸調で、いかにも東北に来たという感じがする。ここもL字型のカウンターがあるが、あとは板張りの座敷が広がる。こういう店では当然東北の酒だ。まずは大七、そしてタコ刺し。隣に座っていた常連らしき人が自分の酒を一杯注いでくれたのでよばれる。偶然隣り合った見知らぬ人との会話も面白い。一人飲み歩きの楽しみの一つだ。次は熱燗が飲みたくなって、高清水の熱燗とししゃもを注文した。



カウンターの中に徳利と杯が埋め込まれているのが楽しい。


さて次は、ホテル近くまで戻り、ホテルの前にあって「生ギネスが飲める店」と表に出ていた「ビア ホップ」。東北に来たといえどもやはりビールも気になる。ギネスとピザを頼む。


だいぶ酔ってきたが、最後にもう一件、「我酒飲」というバーに入る。「がしゅいん」と読ませる。バーで最初に頼むのはいつもジントニックだ。しかし今日はこの一杯でもうおしまい。