庚申塚 御代家、大塚 こなから

夜勤の多い出張なのだがこの日は徹夜明けの昼間も仕事だった。夜勤だと夜に飲みに行くわけにはいかないが、今日は徹夜明けとは言え夜に飲みに行く時間が取れたので、早速飲みに行く。
向かったのは都電荒川線の庚申塚駅。都電に乗ってどこかに行くのではない。なんと都電のホームに居酒屋があるのだ。

現在出ている太田和彦の「居酒屋味酒覧 第三版」では掲載されなかったけど、第二版にこのお店「御代家」が載っていて気になっていた店だった。実は前回の出張の時にも行けそうな機会はあったのだけど、仕事が長引いて店の前に着いた時は既に閉店後だったのだ。だから今回はとても楽しみにしていた。

店に入るのに都電のホームに行くのがなんとも面白い。中はカウンターとテーブル席があったが、入口近くのカウンターに案内される。ホームが横目に見える席だ。
とりあえずの生ビール2杯を続けて飲む。つまみはじゃがバタ塩辛。


ビールの後は日本酒。メニューを見渡すと「山形(福島) 磐城壽」とあった。この酒は福島の浪江町の酒だが今は避難して山形で作っているんだった。これは飲まねば。

つまみはもう一品頼んだ気がしたけど忘れてしまった。周りのお客さんの会話を聞くとはなしに聞きながら一人酒を楽しんだ。都電の音は意外と気にならないが、ふと外を見ると電車を乗り降りする客が見えるのがやはり面白い。


さて次は今度こそ都電に乗って大塚へ。先週訪れた「こなから」を再訪する。先週はだいぶ飲んでから行ったので記憶が薄いのでもう一回行ってみなくては、という訳だ。今日の酒のメニューはまた前回とは異なるようだ。日本酒を飲むなら東北の酒だが、今日は宮城県石巻の墨廼江があった。

つまみは白子焼き。口の中でとろける大人のデザート。

酒はもう一杯、福島は会津の国権。これは熱燗で。

今回も2軒目にして撃沈の旨さだった。