Paul McCartney 21 Nov@東京ドーム

この日はポールの東京公演最終日で、今回の日本ツアー最終日でもあります。僕はこの日は仕事の休みをもらい、昼過ぎには東京ドームに行きました。日程的にはこの日の方が余裕があったので、この日にサウンドチェックに行けたらよかったのですが、抽選だったのでこれも仕方がありません。

1日目には時間がなくて買えなかったグッズ売り場に並ぶことにしました。グッズ売り場が開くのは14時でしたし、欲しいのはTシャツ一枚だけだったのですが、サウンドチェックに入るのに3時間ほど待ったことを思えば2時間弱の時間も気になりません。いくつか売り切れのグッズもあって気になりましたが、14時には無事にTシャツを購入することができました。

それからお昼ご飯を食べて、一度ホテルに帰ろうかと思い地下鉄の駅の方に歩いていきましたが、ふと思いついてポールの入り待ちをしてみようかという気になりました。泊まったホテルに行ってみるとか、ポールが訪れそうなところに行ってみるとかいうことはこれまでしたことがなかったのですが、何せ今日は時間があります。ドームの通用口の近くに人が集まっていましたのでその仲間に入ることにしました。

ここでもまた待ちます。待っている間は周りの人がこれまでのポール追っかけ体験などを話しているのが聞こえてきます。やっぱりこうやって待ち時間を過ごしていると仲間意識が芽生えるものなんですね。以前に取った写真を見せてくれて、「この人が出てくるともうすぐやってくる」などという裏話もしてくれて、警備の人が道路に出てくるのを見ていると緊張してきます。

この場所は近くに遊園地のコースターがあり、時折歓声が聞こえるのがポールが来たのかと勘違いしそうです。信号が変わるたびにもうすぐ来るのかとカメラを構え、車が途絶えると一息ついての繰り返しです。15時40分頃には道路に今回のツアー宣伝トラックが通り、気分が高まります。18日のサウンドチェックの時間からすると16時頃には来るのかと思いましたが、なかなかやってきません。

そして16時30分頃、ついにポールを乗せた車がやってきました。歩道側の窓を開け、ファンに手を振っている姿が見えました。カメラのシャッターを切りつつ、肉眼でも見る事ができました。その距離約2メートル以内でしょうか、後で見た写真はぶれぶれでしたが、ポールの姿を目の前で見た興奮は記憶に残りました。

入り待ちの動画はこちら。



この日もライブ前に仲間と合流します。その前に缶ビールを買ってドームに飾られたポールの幟に乾杯です。

この日の席はアリーナ席。ステージに向かって左側の席です。

今回のライブはスマートフォン等での写真撮影が可能でした。1日目の時はスタンド席だったこともあって写真を撮ったりメモを取ったりしていたのですが、そういうことをしているといまいち集中しきれなかったことに気がつきました。せっかくのライブに来ているのだからこの日は記録に残すより記憶に残すほうを優先しようと思いました。だからこの日のステージの様子はあまり詳しくは書けませんが、1日目に比べると気のせいかポールのノリがいいような気がしました。18日の記録には年を感じるなんて書きましたが、全然そんなことはありませんでした。一体僕は何を見ていたのだと反省しました。

後で友人たちとそのことを話したら、結局それは聴いている席によるのではないかという意見でした。アリーナでは一部の人は座っていたものの、ほとんどの人はずっと立ちっぱなしです。スタンド席は逆に一部の人が立っているだけでほとんどの人は座っていました。立ってしまうと後ろの人からは見えなくなってしまうから仕方がありません。個人的には立ったり座ったりを自由に楽しみたいのですが、アリーナ席で座ってしまうとステージが見えなくなってしまいます。それならば立って楽しみましょう。ポールが3時間近くも休みなく演奏している姿を見せられたら彼よりも若い僕たちが疲れただの座りたいだのと言ってられませんからね。

この日は入場時にライブのプロモーターであるキョードー東京が、サイリウムを観客全員に配っていました。Yesterdayのときにみんなでサイリウムをかかげよう、というためです。そのせいかどうか、連日Yesterdayの曲紹介のときに震災や福島のことを話すのに、この日は特に何も言わずに歌い始めました。字幕で出るMCに写る「福島」の文字を撮影しようと構えていましたが、それがなくてちょっと肩すかしでした。しかし客席が赤いライトで彩られているのはとても感動的で、ポールもきっと言葉を失ってしまったのではと解釈することにします。

その後に歌ったHelter Skelterの時には後ろ向きで白っぽいバイオリンベースを受け取り、あれ、あんなベースあったかなと思いながらポールが振り替えると、それはなんとユニオンンジャック柄のカールヘフナーでした。あれは去年のエリザベス女王即位60年記念のステージで持っていたものでしょう!生で見る事ができて感激です。

そして最後の曲はアビーロードメドレー。これで今回のポールライブはすべて終了です。もしかしたら今回のツアーが最後の日本でのライブかも、と思って最終日のチケットを取りました。ポールは連日ライブの最後には毎回「マタキマス」と言ってて確かにこれまでは翌日もライブがあったりするから間違ってはないけど、今日が日本公演最終日なので、今日はなんと言うかなと思っていたら、「マタアオウ」と言ってくれました。その言葉を信じてまた日本に来てくれる日を待ちたいと思います。



この日もライブの後は仲間と集まり、記念撮影に1.5次会とライブの余韻をみんなで分かち合いました。この日もタクシー帰りでしたが、充実した1日でした。


再会できる場を作ってくれた仲間たちに感謝です。そしてその機会を作ってくれたポールありがとう。



この日の詳しい情報はこちらを参考にさせていただきました。
http://pmccartney.com/japantour/131121/


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