東京の出張中の休日に、前から気になっていた世田谷文学館に行ってきました。世田谷文学館は、京王線の芦花公園駅から歩いて行きます。
2012年に「齋藤茂吉と『楡家の人びと』展」という展示が開催されていた時に見に行ってみたいと思ったのが気になった最初のきっかけでした。
今回は、直接本を読んだことはないのですが、名前が妙に引っかかって気になっていたクラフト・エヴィング商會の展示ということで、未知の世界に飛び込んで行くような好奇心を持って出かけました。
クラフト・エヴィング商會とは、夫婦二人組のユニットで、本の装丁やデザインを手がけたり、自分たちで本を書いたりしています。
それほど大きな展示室に、小さなものがたくさん並べられています。ひとつひとつに解説がついているので、それらを読むのが面白かったです。でもこれらの品物は、ほとんどが作者の想像した架空の世界のものです。しかし時々実際にあるのも混じっていたりして、作者のいたずら心に引っかかってしまいます。
いきなり世界各国で発売されたビートルズのホワイトアルバムが何枚も並べて展示してあるコーナーもあって、ビートルズファンとしてはうれしくなりました。
今回、初めてクラフト・エヴィング商會の世界に触れることができて、本を読んでみたいと思い、文学館の売店で売られていた今回の展示のカタログでもある本と、もう一冊、文庫本を購入してきました。
この企画展は文学館の2階で開催されていましたが、1階ではコレクション展も開催されていました。こちらは「旅についての断章」というタイトルで、世田谷に縁のある作家の旅に関する著作や縁の品々が展示されていました。この中に僕の大好きな北杜夫の展示もありました。あの「どくとるマンボウ航海記」の元になった照洋丸での日記や、友人に宛てた絵はがきの実物等が展示されていてとても興味深く見ました。
世田谷文学館
http://www.setabun.or.jp/index.html
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