松島〜七ヶ浜〜仙台市荒浜〜名取


いよいよ最終日。
旅館から見る朝の松島も最高です。

最後の日はのんびり帰るだけのつもりですが、もう少し沿岸部の旅を続けます。今回の旅行で岩手県南部と宮城県の女川町に行ったことから、青森の八戸から福島のいわきまでの沿岸部は、原発事故で立ち入りできない大熊町を除いて、通り過ぎただけの場所も合わせると震災後にすべて訪れることができたと思っていましたが、実は一カ所抜けていました。それが宮城県七ヶ浜町でした。そこでせっかくここまで来たからには立ち寄ることにしました。七ヶ浜町は仙台の北東に突き出た半島の小さな町です。なぜこの町が広域合併の波に飲み込まれずに残っているのかは不明ですが、東北電力の仙台火力発電所が立地していることも関係しているのかもしれません。

七ヶ浜町の多聞山から松島方面を見た景色です。


さて次はどうしようかと思い、そろそろ本当の最後の訪問地を決める必要がありますが、仙台市若林区の荒浜地区に行ってみることにしました。ここは震災直後に最初に津波の犠牲について報道で聞いた記憶があり未だに印象に残っている地名で、以前も訪れたことがありましたが、その時は見逃した慰霊碑を訪れてきました。

そして本当の最後の訪問地は名取市閖上地区です。ここには最近は今年の1月に訪れて以来ですが、この地で行方不明者の捜索活動している仲間が今日も活動をしているので、顔を出してきました。



これで8日間の岩手、宮城の旅は終わりです。岩手県の釜石、大船渡陸前高田そして宮城県の女川町は今回初めて訪れました。また岩手県宮古市宮城県三陸石巻、仙台、名取などは再訪でしたが、この8日間、被災地のさまざまな姿を見ました。復旧工事・復興工事の現場が多くあり作業員が必要とされていること、各地の居酒屋で地元の人の声を聞けたこと、まだインフラ整備の段階で生活の復興までたどり着いていないことなどが実感できました。また海の幸を中心としたおいしい食べ物や地酒も堪能してきました。これからも福島も含めた3県に足を運びたいと思います。