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東和ロードレースツアー1日目

7月5日(土)、6日(日)の2日間に、社内有志「チームはちどり」による福島県二本松市を訪れるツアーに参加してきました。
もともとは2年半前に岩手県を訪ねるスタディーツアーから始まったものですが、その最初のツアーに参加しただけでその後も何度かツアーの企画はあったものの仕事の都合等がつかなくてずっと参加できませんでした。今回も、ロードレースに参加する、ということや東京に朝早くの集合、ということもあって最初は躊躇していたのですが、ウォーキング部門もあることとと、郡山からの途中合流もOKとのことでしたので久しぶりに参加することにしました。

当日は東京組は朝7時50分に東京駅集合でしたが、僕は朝9時に自宅を自家用車で出発し郡山駅近くの駐車場には11時過ぎに着いて、駅前で東京からのバスを待ちました。実は郡山は学生時代に4年間住んでいた街でした。卒業後も何度か来たことはあるものの、20数年も経てば駅前にあった丸井や西武などは既になく、替わりにお台場のフジテレビや日立のシビックセンターのようなビルの上に地球儀のような丸い物体が浮かぶ建物が出来ていたりしてすっかり変わってしまった駅前の様子に少し戸惑ってしまいます。

バスの到着予定時刻が近づきしおりを確認していると女性の方から声をかけられました。その方が今回のツアーに同行してくださる福島交通の方でした。と同時にその近くにいた女性も郡山で合流のメンバーであることも判明し、無事に郡山合流組が揃いました。

三人でしばし雑談しているうちにバスもやってきました。最初は昔よく乗った懐かしい福島交通の色のバスを期待していたのですが、東京からのチャーターと言うことで違うバスだったのがちょっと残念でした。


今回のツアーの最初の目的地は三春町葛尾村仮設住宅です。ここの集会所で昼食兼葛尾村の方々との交流です。
三春町の貝山地区にある仮設住宅には、葛尾村の臨時村役場も置かれていました。
お昼ご飯は、葛尾村からこの仮設住宅に移って営業を続けている石井食堂さんのお弁当です。一見普通のお弁当ですが、ご飯もおかずもボリュームたっぷりでした。お弁当だけでなく葛尾村特産のごんぼっぱもちもいただきました。このごんぼっぱもちを作ってくれた村のおかあさんと、一般社団法人葛力(かつりょく)創造舎の代表で福島復興大使にも選ばれた下枝さんが葛尾村のことについてお話を聞かせてくれました。ごんぼっぱもちとは、草餅みたいな色をしていますが、よもぎではなくごんぼっぱを使っているためそう呼ばれています。つきたてのようであったかくておいしいお餅でした。

これがごんぼっぱとごんぼっぱもちです。



下枝さんからは、中学校を卒業すると離れた街にある高校に通うため村を出てしまうことで村には若い人が残らないシステムが出来ているというご自身の体験や、故郷の力になりたいとUターンして戻ってきた後は村の魅力を発信する仕事をしているということを、とつとつとしながらも熱いお話を聞かせてもらいました。
仮設住宅に住んでいる人はお年寄りが多く、また元々は一部屋一部屋が大きくまた部屋数も多い大きな家に住んでいたのが今は元の家の一部屋分に家族全員で住んでいることや、畑や田んぼは自分たちだけのものではなく、何十年もかけて先祖代々作ってきたものなのに今は見ることもできなくて毎日することもなく生きる気力がないというような話しも聞きました。それでも葛尾村はもともとの人口が少ないのが逆に幸いして、この三春町ダム湖の周辺に、元の集落ごとに仮設住宅を設置することができたので元のコミュニティーが活きているのが救いだとか。

お話を聞かせてもらった後は仮設住宅の周りを散策しました。と言っても家の中をじろじろ覗くわけにもいきませんので集会所の辺りをふらふらとしていると猫さんがうろうろしていたので近寄ってみますがギャラリーが多くて落ち着かないのかすぐに逃げられてしまいました。別のところにももう2匹いましたのでそちらのねこにもご挨拶をしてきました。


下枝さんについては、福島復興大使を主催する福島民報にも紹介されていました。
http://www.minpo.jp/pub/topics/revival/2014/06/post_254.html


次に向かったのは田村市にある蓮笑庵くらしの学校です。

ここは画家の故渡辺俊明さんのアトリエを没後開放されたところで、その名の通り蓮池の先に、山に沿うように連なる何棟もの建物が立てられています。一つ一つの建物が落ち着いた雰囲気で、裏の山はもちろん表側も木々に覆われていて俗世間から切り離されたような空間が広がります。ここではお茶を頂きながら奥様の仁子さんのお話を聞きます。天気はあいにく雨が激しく降ってきましたが、その雨さえも心地よいBGMになっていました。蓮笑庵は今はNPO法人として運営しているとのことです。くらしの学校という名の通り、特定のことを学ぶというよりは落ち着いた環境で日々の生活を見つめ直す場といった感じでしょうか?われわれも思い思いの場所で自由にくつろいでいました。僕が特に気に入ったのは藁葺き屋根の茶室のようなところで、雨音を聞きながら横になっていました。


さて、次はいよいよ二本松の東和町に向かいます。明日のロードレース大会の開会式があるということですが、レセプションも兼ねているとのこと。どんな感じなのでしょうか?会場の住民センターの体育館のようなところにはすでにテーブルが用意され、そこにはビールやら軽食が準備されていました。壇上には大会の役員らしき方々が並んでいます。式が始まると市長さんやら市議会議長、県議会議員などのお偉いさんのご挨拶がありましたが、皆さんこのロードレース大会の歴史と町のおもてなしの素晴らしさを語っていました。確かにこのロードレースは今年ですでに45回もの歴史を重ねており、コース途中には常設のマラソンシャワーがあったりシューズをかたどったモニュメントがあったりと町ぐるみで盛り上げていることが感じられました。皆さんの挨拶を聞いていても、遠くから参加してくれて嬉しいといった声が多く聞かれました。そういう話を聞くと、僕も来てよかったと思いました。

そして壇上にはゲストランナーの紹介もありました。この大会にはマラソンの今井正人さんも出場するとかいうのと途中で耳にしましたが、会場にはその今井さんも来ていました。さらにもう一方、メキシコオリンピックの銀メダリスト君原健二さんも招待されていました。君原さんの挨拶の中に、福島県の生んだ偉大なランナー、円谷幸吉さんとの思い出話しが出てきましたが、福島県には円谷さん、今井さんの他にも会津の佐藤さん、いわきの柏原さんとか有名なマラソン選手がたくさんいるんですよね。今井さんの方も、出身は南相馬市だそうですが、親戚がこの東和町にいるらしくて、会場には今井さんの横断幕も飾られていました。開会式の前も後も、今井さんは大人気でサインやら写真やらをせがまれていましたが、われわれのグループにも来てくださって一緒に記念写真に納まってくれました。


マラソン大会といえば僕の住むひたちなか市でも毎年開催されていますが、個人的にはあまり関心がありませんでした。でも確かに大会前日には開会式のようなものが開催されていて、知り合いの居酒屋さんも会場で料理を振る舞っていたとの話しを聞きました。そういった地元の人からの歓迎というものが遠方からの参加者にとっては魅力的なんでしょうね。

レセプションはまだ続いていましたが、われわれは途中で抜けて本日の宿に向かいます。
本日のお宿は「智恵子の湯」というところ。宿に着いたところでさっそく夕食です。すでにレセプションでビールは頂きましたが、改めて生ビールをいただき、豪華なお食事もいただき、今月お誕生日の方達のお祝いをしたり、さらにはどなたかからの差し入れという会津の地酒までお裾分けしていただいて幸せな気分で一日を締めくくりました。