鈴木康弘展「近所の地球」


水戸芸術館の現代美術展を見てきました。
芸術館のエントランスホールの空間にも人の形をした大きな風船みたいな作品が展示されていました。

2階に上がるとなんだかいつものギャラリーと違った雰囲気です。左手の音楽ホールの入り口にも作品のブロック塀みたいなものが展示されているのです。さらに展示室に入ると、最初の部屋は少し暗めの部屋なのですが、その部屋を出るところが斜めの通路になっていて、隣の部屋ではなくて窓際の展示室に続いていました。おおっ、これは新鮮です。先ほどの暗い部屋とは一転して白い素材を使ったミニマル的な作品が多くなり、「手の石鹸」とか「足の箸」とか人を食ったようなタイトルがついていてさらにそのことばを立体的な作品で表現しているのです。なんだかわくわくして面白いです。
奥の展示室まで行くと今度は大型の作品が展示されていました。ウレタンのようなもので出来たソファーに座ると、エントランスホールに浮かんでいた作品と同じような体勢になるのが笑えます。
そのほかにもいろいろな作品が展示されていますが、どれもユーモアがあって楽しく見ることができました。

今回の展示は、芸術館のギャラリーの中だけでなく、街の中でも展開されています。水戸駅から芸術館までの一般の店舗の中に鈴木さんのパラパラ漫画が置かれているというのです。芸術館を出たその足で近くにある雑貨屋さんのロリポップカウボーイを覗いてみると、ありました。


そのほかにも、街の中のカフェにも別の作家さんの作品を展示する企画があったので、駅近くのミネルバに行ってアイスティーを飲んできました。

このお店は雑貨とカフェとギャラリーが一緒になっていて時々ライブイベントなども開かれているので以前から気になっていた場所でしたが、今日初めて入ってみました。
最初に雑貨を一通り眺めた後カフェの席に座ると店員さんにいきなり「インスタグラムやってますよね?」と声をかけられたのでビックリしちゃいました。確かにこのお店の人がネコの写真をアップするので僕もフォローしていたのですが、直接会ったのは初めてのはず。それなのに僕のことを知っていたとは驚きました。



ギャラリーの中だけでなく街を巻き込んでの展示がこれからもあるといいですね。


鈴木康広展「近所の地球」
2014年8月2日[土]から2014年10月19日[日]まで
http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=412


街なか展示「コーヒー&アート」vol.3 本田アヤノ
2014年8月30日[土]から2014年10月5日[日]まで
http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02_edu.html?id=423