富岡町

今日は相双ボランティアで富岡町へ。住宅の庭の木の伐採のお手伝いです。7名ほどで午前10時から午後2時頃までで行いました。
富岡町は沿岸部は津波の被害に遭い、内陸部は放射線の影響で人が住めなくなってしまいました。町のあちこちで除染作業も行われていました。
今日伺ったお宅でも、もともとは庭を丁寧に手入れされていたのでしょうが、3年も放置されていたせいで荒れてしまいました。それに自宅を解体することになっていてその時に邪魔になるからと言って、あれもこれも切っていい、とおっしゃっていました。淡々としていましたが、内心はとても悲しいし悔しいことと思います。そんなときに町外から来る僕たちが力になれればいいかなと思います。

こんなにきれいに紅葉しているのに、

こんなになってしまいました。


ちなみに今日は初めてチェーンソーを使わせてもらいました。おかげで作業が終わった後でも左手がぷるぷる震えてしまいました。こんなのを仕事で毎日使っている人は大変だなあと思いました。


活動が終わった後は、相双ボランティアの平山さんに町内を少し案内してもらいました。
町営の野球場には除染で出た廃棄物が大量に保管されていました。宮城県では野球場に仮設住宅が作られていたのを見てきましたが、こちらは廃棄物です。本来の用途でない使い方をされているのは痛ましいです。

次に観陽亭まで案内してもらいました。ここは震災で犠牲になった福島民友の記者を取り上げた本「記者たちは海に向かった」の冒頭にも出てきたので印象に残っていました。崖になった海岸沿いに建物があるのですが、その建物のところまで津波が来たそうです。その高さ21メートルとのこと。海にあった奇岩、ロウソク岩はその姿が変わっていました。

看板に以前のロウソク岩が写っています。

これが現在のロウソク岩です。


記念撮影スポットです。本にもこの場所で記者たち6人が撮った写真が載っています。

最後は津波からの避難誘導中に犠牲になった警察官の乗っていたパトカーです。平山さんがお供えの花を持ってきていたので、一緒にお供えしてきました。


平山さんからは富岡町を応援するステッカーをもらいました。「富岡は負けん!」これからも応援します。



この日の相双ボランティアの活動記録はこちら。
2014.11.22 富岡町 庭木の伐採