常磐道、仙台


12月6日に常磐道の浪江以北が開通したので、早速仙台まで行ってきました。
午後1時半に家を出発し、那珂インターで高速に入りまずは富岡インターまで走ります。富岡で一旦一般道を走りますが、富岡から浪江までは帰還困難区域の国道6号線を通ります。従って信号はほとんどスルーなので、ほぼノンストップで走ることになります。
浪江町で国道114号線に入りしばらくすると浪江インターです。浪江インターに入る手前にガソリンスタンドが営業していました。このあたりは一般のお店は営業していませんが、さすがに高速道入り口にはガソリンスタンドが必要ですからね。

浪江インターの入り口では高速道路上の放射線量の表示がありました。わざわざこんなものを付けなくてはならない区間なのです。
この浪江から南相馬までと、相馬から山元までの間が今回の開通区間です。南相馬から相馬までは震災後に開通していてこれまでは無料走行ができましたが、今日からは有料になりました。そういえば高速道路の開通したその日に走るのは初めてだと思います。午後3時からの開通で僕が浪江インターを通ったのは3時45分くらいでしたが、特にセレモニーみたいなものはなく、普通の様子でした。
相馬を過ぎると雪が降ってきて、福島と宮城の県境付近では軽く吹雪いていました。今日スタッドレスタイヤに交換したばかりですが、新しい高速道路で早速雪の洗礼でした。
常磐道は山元の手前で海に近づいていきます。今日は海の方から太陽のように丸くて大きな月が昇ってくるのが見えました。あの海の近くの町に3年前に通って仲間たちと活動していたことを思い出しました。

亘理の手前の鳥の海PAでトイレ休憩です。そういえば常磐道は南の四倉PAを過ぎてからここまで、途中の一般道区間も含めて休憩ポイントが限られていました。富岡インター近くの駐車場か浪江インター手前のガソリンスタンドくらいしかなかったかもしれません。この区間を走る時はガソリンとトイレに注意です。

常磐道亘理からは仙台東部道路になります。若林ジャンクションで仙台南部道路に入り、長町インターで高速を降りました。ここまでは交通量も多くなくすいすい来られたのですが、高速を降りて仙台市内に入ると渋滞になります。
夕方6時にホテル指定の駐車場に到着し、ホテルにチェックインしました。


さて仙台に着いたら居酒屋放浪記仙台編を始めようとしましたが、最初に行こうとしたお店に行ってみたら満席でいきなり放浪してしまいました。そこで気を取り直して次に行こうとしていたお店に向かいました。

そこは去年の秋にも来たことがある「おかん 分店」です。ここはスコップ団で知り合った仲間が親方のお店です。こちらのお店もにぎわっていましたが、なんとかカウンターに潜り込むことができました。

外は寒いですがまずは生ビールです。

料理はさつま揚げ。

仙台に来たからには宮城の酒を飲まない手はありません。県外ではなかなか飲めない宮寒梅。新酒だそうです。

そして刺身。いろいろあって迷ったので盛り合わせ。

次のお酒は伯楽星。これは写真を撮り忘れました。

料理はあったかい物も食べたくなります。仙台の冬の名物せり鍋は前に友人たちが写真を載せているのを見て気になっていたのですが、初体験です。せり鍋はせりだけではなく曲がりネギとか豆腐とか豚肉などが入るようなのですが、肉を食べない僕のために肉抜き、代わりに魚を入れてくれました。ありがたいことです。

料理の次はお酒もあったかい物を。気仙沼の船尾灯(ともしび)というお酒を燗で。初めて飲む酒です。

たらきくの白焼き。たらきくとはたらの白子のことだそうです。これは酒にあう料理です。

最後に熱燗をもう一杯。石巻の墨廼江。


10時近くになって他のお客さんも引けて僕一人になったので、親方といろいろお話をしました。

と思ったら最後の最後に同じくスコップ団のY氏が仕事帰りに駆けつけてくれました。飲みにきたわけではなく、僕が仙台に来ていることを知ってわざわざ会いにきてくれたとのこと。約2年ぶりの再会です。感激で涙が出ました。ありがとう!
お店の前で親方と一緒に記念写真を撮りました。(Y氏は本人希望により匿名でボカシ入り)

いい気持ちになってお店を後にしましたが、もう少し酒を飲みたくなりバーでウィスキーを飲んでからホテルに帰りました。


それにしても今週は、大阪、勝田、仙台と酒場でいい再会が続きました。各地に馴染みのお店があって馴染みの人と会える。居酒屋放浪は楽しいです。