第1回歩いて探る水戸城下のひみつ 堀編

5連休の最後の日は水戸の街歩きツアーに参加しました。水戸芸術館の展示「カフェインR」の関連企画として「第1回歩いて探る水戸城下のひみつ 堀編」というものです。
 
朝10時に水戸芸術館の広場に集合、案内役は水戸市みとの魅力発信課の沼田さんです。15名ほどの参加者が集まり、最初に全員で簡単に自己紹介を行ってから出発です。
 
 
 
水戸城は水戸徳川家の城ですが、いわゆる天守閣はありませんでした。なおかつ水戸の街は戦災にあったので昔の建物などはほとんど残っていません。なので普段は城下町であることはあまり意識しないのですが、水戸城には地形を生かした5つの堀があったそうです。参加者に配られた江戸時代の古地図と現代の地図を重ね合わせた城下町マップを片手に沼田さんの解説を聞きます。
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八幡宮のそばが西の端の堀だそうです。
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この辺りは初めて来るところでした。そして大工町の交差点を過ぎて西の谷公園までが一つ目の堀でした。ところどころにある神社やお寺でもそれぞれ解説が入りますので、結構遅いペースです。泉町まで来たところでお昼休憩となりました。15人もの人が一度に入れるところは少ないだろう、ということで一旦解散して各自でお昼を食べに行きます。僕は6名ほどのグループでtrattoria blackbirdに入りました。今日はいい天気だったのでここでランチビールを頂いちゃいました。
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京成百貨店前で再び集合して、2番目の堀を歩きます。水戸芸術館からもほど近い場所で、「鉄砲町」という旧町名がついていたところもあったそうです。その町名の由来なども解説してくれます。梅香トンネルを抜けた先がその名も紀州堀です。先ほどの鉄砲町の由来は、水戸徳川家紀州の鉄砲名人である雑賀孫市を水戸に連れて来た時に住まわせたことからきているそうですが、それを考えるとこの堀の名が紀州堀となっているのも関連があるようです。
 
3番目の堀は旧県庁の前に今でも残る空堀を含む場所です。かつてはその堀もずっと南の方まで続いていたそうです。
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4番目は今は水戸駅前から水府橋に行く旧6号国道の県道です。
 
そして最後が水郡線の通る場所。
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水戸一高に残る水戸城時代の唯一の現存する建築物である薬医門を経由して、水戸光圀が生まれた場所に建つ水戸黄門神社で解散しました。
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水戸にはもう何度も行ったことがありますが、こうやって解説を聞きながら街歩きをすると知らなかったことを知ることができ、一緒に参加した人とも新しく知り合うことができてとても楽しい一日でした。
 
解散後は水戸駅ビルの蕎麦屋で水戸の地酒「一品」を飲んで余韻に浸りました。
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