東京恵比寿で開かれたトークショーに行ってきました。司会は酒飲み雑誌「古典酒場」の編集長倉嶋紀和子さん、ゲストは居酒屋界では有名な太田和彦さんと大竹聡さんでした。大竹さんには2年前の神保町ブックフェスティバルの時にお会いしたことがありましたが、他の2人はテレビの酒飲み番組ではおなじみですが、実際に会うのが初めてです。このトークショーは倉嶋さんが講師を務めるカルチャースクール開講の一環として開催されたのでした。カルチャースクール自体は東京での開催なので受講するつもりはありませんでしたが、太田さんに会えるチャンスと思いこのトークショーに申し込んでいました。
とりあえず集まった30人ほどの参加者とともに乾杯です。ほどなくして太田さんも登場し、改めて全員で乾杯。
テレビでは毎週番組を見ていますが、実際に目の前で話す太田さんは、やはりテレビと同じように落ち着いて話をされていました。小綺麗な居酒屋で日本酒を一人静かに飲むイメージの太田さんと、大衆酒場でチューハイを飲むイメージの大竹さんとは話が合うのかな?と勝手に心配していましたが、「出入り禁止のお店はあるか?」という話題になった時に、なんと太田さんにもそんなお店があったという話を聞いて驚きました。約1時間半はあっという間に過ぎてしまい解散となりましたが、即席のサイン会が始まりました。事前の予告はなかったのですがもしかしたらサインをしてもらえるかも、と思って本やサインペンを持ってきていたので、僕も合わせて3冊の本にサインをしてもらいました。
この本は、倉嶋さんが編集長の雑誌で大竹さんが太田さんにインタビューをした記事が載っています。そのページに3人のサインをしてもらえたのはとても嬉しかったです。
いい気分で会場を後にして、ここからは飲み歩きタイムです。
まずはせっかく恵比寿に来たので久しぶりにFootnikへ。以前は週末のたびに来ていたこともありましたが、最近はすっかりご無沙汰です。今の店員さんも知らない人ばかりでしたが、とりあえず大好きなキルケニーを飲みました。
その後は新宿に移動して本格的に飲み歩き。
新宿はあまり馴染みがありませんが、昭和の雰囲気を残す横丁が有名です。まずは西口の思い出横丁へ。
外国人も多く観光地的な雰囲気もありますが、ターミナル駅のすぐそばに怪しげな雰囲気が残っているのは痛快です。どのお店に入ろうか迷いましたが、つるかめ食堂に入りました。生ビールと菜の花の天ぷらとトルティージャを注文しました。
2軒目はJR新宿駅の改札近くにあるベルクに行こうかと思いましたが、混雑していたので入るのをやめて、事前に友達に聞いて勧められていたDUGに行きました。靖国通りに面したビルの地下にあるジャズバーで、初めて入るには勇気が要りそうなお店ですが、友達の勧めがあったので問題なく入ることができました。ここではバスペールエールを飲みました。ジャズはあまり馴染みがありませんが、一人でふらりと入っても静かに飲むことができるお店でした。
そして今回一番行きたかったゴールデン街に向かいます。
こちらも戦後の面影が色濃く残る飲屋街です。昼間に通ったことはありますが、夜に来るのは初めてです。なかなか一人では入りずらそうなお店ばかりですが、毎年笠間の磯蔵酒造のイベントに来てくれるバンドのメンバーがマスターを務めるお店があるので、そこならば共通の話題があり入りやすそうです。
そのお店は音吉といいます。入り口の扉が開いていたので中の様子が見えたのも心強かったです。中に入ると今日はマスターはいませんでしたが、お店の人も笠間には来たことがあるようでした。
飲むのはもちろん磯蔵の稲里です。知らない街の初めて入るお店なのに、いつも飲んでいる酒があるととても安心感があります。後から来た常連のお客さんも笠間には行ったことがあるそうで、思惑通り共通の話題で会話することができてよかったです。外の狭い通りには大勢の飲んべえたちが歩き回っています。一度来てしまえばもう怖いものはありません。今度はまた違うお店にも入ってみたいと思いました。