汁ONEカップ号

JR東日本水戸支社と木内酒造がタイアップした「汁ONEカップ号で行く利き酒で常陸野の銘酒を味わう旅」という企画で小さな旅に出ました。
これは、JR水郡線常陸太田駅前で「汁ONEカップ」というイベントがあって、そのイベントに行くのに水戸駅から水郡線の貸切列車に乗って行き、その往復の車内で木内酒造の酒が飲めるという企画でした。木内酒造は那珂市にある酒蔵で、「菊盛」という銘柄の酒を作ってます。家から一番近い酒蔵ということもあって家では毎年お正月最初に飲む酒が菊盛です。あとは「常陸野ネストビール」を作っている酒蔵でもあります。

こういうイベント列車に乗るのは初めてなのでどんなのか楽しみにしながら集合場所の水戸駅水郡線ホームに行きました。
ホームに止まっていたのは特に変わりのない2両編成の普通列車でしたが車内にはテーブルが設置されていて、さっそく木内酒造の方から参加者におつまみやら升酒が配られました。最初に飲むお酒は今年の新酒だそうです。
おつまみもワンカップの容器に入っていてなかなかオシャレ。


列車が動き出すとまずは参加者全員で乾杯です。朝から飲む酒は最高です。
おかわりは樽から注いでもらいます。


予定では水戸駅を9時50分に出発して、常陸太田には11時16分に着くとのことで、まっすぐ行けば30分もかからないところを1時間以上もかけて行くのでゆっくりのんびり走るのかなと思ったら途中駅には止まらないでぐんぐん走ります。郡山に向かう線路と常陸太田に向かう線路に分かれる上菅谷にも止まらないので、あれれ?と思ったらなんと最初は常陸大宮まで行ってそれから引き返してくるのだそうです。木内酒造は郡山方面に向かう線路から見えるところにあるのですが、常陸太田に行くこの列車からは見られないんだなと思っていたので嬉しいハプニングでした。

とは言っても常陸大宮で何をするでもなく単に車内で酒を飲んでいるという、駅のホームで列車を待っているお客さんから見れば、何の団体か?と思われるような時間を過ごして、再び上菅谷に向かいました。常陸大宮に行くときは上菅谷を通過していきましたが、常陸太田に行くには方向転換が必要なので今度は上菅谷に停車します。

2種類目のお酒は微発泡のにごり酒、「純米吟醸 春一輪」です。口の中に炭酸ガスが広がり気分がまた変わります。

一緒に参加した人、車内で隣り合った人と歓談しているうちに目的地の常陸太田に到着しました。

駅を出るとそこが「汁ONEカップ」の会場でした。


今回の旅は列車の中で酒を飲むのが一番の目的だったので、この汁ONEカップのイベントは二の次だったのですが、汁物、椀物を食べ比べて、人気投票をするというもののようです。せっかく来たので僕も4種類の汁物を食べ比べました。途中で雨が降ってきて寒かったので、会場で売られていたお酒のワンカップもしっかり飲んできました。

それから、イベント列車の参加者は常陸太田駅の近くにある福祉施設内の「太田温泉 やまぶきの湯」にも入れるということでそちらにも行ってきました。

お風呂から戻ってくると雨も本格的に降ってきたので、汁ONEカップの会場も撤収の雰囲気が漂っていました。帰りの時間までまだ少し時間があったので駅前のドラッグストアでコップ酒を買って飲み、列車に乗ってはお土産にもらったミニボトルに入ったお酒を飲み、水戸駅で解散した後は蕎麦屋さんで熱燗を飲み、いい気分で過ごした1日でした。