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青森旅行2日目 金木、弘前

2日目の朝、ホテルの朝食は青森名物料理がたくさん並んだバイキング方式でしたが、前の晩にたくさん食べたのであまり食べられません。少し飲みすぎた気もするので味噌汁が美味しいのですが、この味噌汁がホタテ入りなのがたまりません。
 
ホテルをチェックアウトして青森駅に向かう前に、魚菜センターを覗いてみました。ここはご飯を買ってその上に乗せる具を自分で選ぶことができる「のっけ丼」があって、当初は昨日ここでのっけ丼を食べるつもりでいたのですが、時間が合わなくて断念したのでした。今日も朝食を食べたばかりだったのでもちろん食べられません。また次の機会に食べに来たいと思います
 
今日は青森市を離れて金木に向かいます。奥羽本線で川部まで、川部で五能線に乗り換えて五所川原へ、五所川原津軽鉄道に乗り換えて金木で降ります。津軽鉄道の車内ではアテンダントさんが切符の販売と沿線の案内などをしてくれました。
 
金木は太宰治が生まれ育った町です。学生の頃に太宰治の本を何冊も読んで以来、来てみたかったところでしたが、ついにやっと来ることができました。駅前から歩いてまずは太宰治疎開の家を見学します。ここは元は生家の離れとして建てられましたが、太宰の死後に少し離れた現在の場所に移築され、2007年に公開したそうです。昔来たらば入ることができなかった、今だからこそ見られるものです。中では案内の方が太宰の本に書かれた家の中の描写やエピソードなどを説明してくれました。太宰が映った写真が撮られた部屋もそのまま残っていて、確かに太宰はこの家のこの部屋にいたんだなということを実感することができました。

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太宰の写った写真。

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上の写真が撮られた部屋。背景の扉付きの棚が同じであることがわかります。
 
それからいよいよ生家、斜陽館です。話には聞いていましたが辺りを圧倒するような大きな建物です。以前は旅館にもなっていて一度は泊まってみたいと思っていたのですが、いつの間にか旅館は廃業し、その後太宰治記念館になったようです。土間から入り、何部屋もつながる座敷、仏間、茶の間があり、2階には洋間もあります。階段や天井の装飾は洋風でした。奥の蔵は津島家や太宰ゆかりの品々の展示室になっていました。ここでは太宰の本を読み漁った学生時代の頃を思い出しました。

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さて、時間はお昼を回りましたが、まだそれほどお腹がすきません。斜陽館の前にある金木観光物産館「マディニー」で軽く津軽そばを食べました。本当は太宰の好物だった若竹を使ったメニューとか津軽の郷土料理にも興味があったのですが、それはまたの機会に。でも食べ終わって気がついたのですが、けの汁とかしじみ汁とかもあったのでもう少しじっくりメニューを見ればよかったです。
 
次に津軽三味線会館を見学しました。この三味線会館と斜陽館は隣接していて、入場券も2館セットだと割引になっていたのです。津軽三味線はそれほど強い興味はありませんでしたが、せっかく津軽に来たからには郷土文化として経験しなくてはなりません。津軽三味線は金木町出身の神原の仁太坊が元祖だそうで、つまり金木町が津軽三味線発祥の地となるようでした。ここでは展示の他に生演奏の時間があり、迫力のある演奏を聴くことができました。

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金木では斜陽館が一番の目的でしたので駅まで戻ろうかと思ったのですが、次の列車が来るまでに少し時間があります。そこで当初は予定していませんでしたが、隣の駅である芦野公園まで歩いて行くことにしました。斜陽館を見学している時には青空が見えましたが、空は再び暗くなり雪となりました。寒くて風邪をひいてしまうかもと思いつつ頑張って歩いた先に公園はありました。春になれば桜の名所でも知られる芦野公園ですが、この時期は人影が見えません。雪に埋もれながら太宰治の文学碑や銅像を見学しました。

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芦野公園には津軽鉄道の駅もあります。駅自体は無人駅ですが、太宰治の名作「津軽」にも登場する、かつて駅舎だった建物が隣接して今は喫茶店になっていました。冷えた体を紅茶で温めました。

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芦野公園駅に到着した列車は津軽中里行きのストーブ列車ですが、ストーブ車両に乗るのは帰り道なので津軽中里までは併結された一般車両に乗ります。津軽中里で一旦降りて、五所川原までの乗車券とストーブ列車券400円を買いました。

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ストーブ車両は昔ながらの床が木張りの客車です。そして1両あたり2台のストーブが設置されています。運良くストーブの近くの席に座ることができました。もともとは暖房としてストーブを使っていたのが名物になったのだと思いますが、今は観光用です。それでもやはり車内で石炭ストーブを焚くのは珍しく面白いです。走り出すと車内では車掌さんの他に案内の女性も乗り込んで、車内販売でスルメや酒を売ったり、津軽弁でところどころユーモアを交えながら車窓ガイドをしてくれたりしました。

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せっかくなので僕もお酒を買います。残念ながらストーブで温めて熱燗にすることはできませんでしたが、東京駅で買っていてまだ食べていなかったあたりめと一緒に飲みました。

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五所川原でストーブ列車の旅は終わりです。ここから川部を経由して弘前に行きました。今日は弘前泊まりです。弘前の繁華街は駅から少し離れたところですが、今日は日曜日なので休みのところも多いだろうと期待せずに駅近くの宿を予約しました。それでも青森に続き弘前のオススメを友達が教えてくれたのですが、日曜でもやっているところがあるようで、それならやはり繁華街の方に宿を取ればよかったと思いました。宿から繁華街までは約2kmとのことで、歩いて行きました。昨日から慣れない雪道を歩くので、軽く筋肉痛になりそうです。
 
さて、弘前の一軒目は「TORIKKO」というお店です。ビルの2階にあり、入り口の扉を開けると靴を脱いで上がるようになっていました。まだ誰もお客さんがいなかったのでもしかして休みかと思いましたが、大丈夫でした。カウンター席に座り1杯目に頼んだのはやはりビール。津軽路ビールというクラフトビールでした。

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カウンターには常連さんと思われる大勢の人の写真が飾られています。きっとマスターや常連さん同士が仲のいいお店なんでしょう。
2杯目からはお酒です。弘前に来たらば弘前の酒、豊盃純米吟醸をいただきます。
料理は弘前の名物料理だというはくるみ漬けやこまいの焼いたのを頂きました。
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3杯目は豊盃の本醸造「ん」を燗でいただきます。
 
2軒目も友達オススメのお店に入ろうとしたら満席で入れませんでした。気を取り直して近くにあったギネスの文字に惹かれてビアバーに入ってみたら、僕の地元の常陸野ネストビールがあってびっくりしました。そのネストを頼んでお店の人と会話をしたら、今度はなんと彼が僕の地元の会社に勤務していたことがあって、会社を辞めて弘前でこのお店を開いたということを知りまたもやびっくりです。思わず握手して一緒に写真を撮ってもらいました。このお店は「ash」という名前でした。

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3軒目に津軽三味線を聞かせるお店に入ろうとしたら、今日はもう閉店とのこと。先ほど場所を確認した時にはやっていたので残念です。予定では1日2回の生演奏があるとのことでしたが、やはり日曜日でお客さんが少ないからでしょうか?
 
仕方がないので先ほど入ろうとして入れなかったお店に再び行ってみたら今度は席が空いていました。ここは「ゐざかや團」というお店です。こちらでは田酒山廃、莫久来(ばくらい、ホヤとこのわたの塩辛) 、自家製さつま揚げ、真鱈白子などをいただきました。

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津軽三味線のお店は実は密かに期待していたので、少し沈んだ気持ちで宿の方に向かってふらふらと歩いていたら、なんだか面白そうな小路を見つけました。かくみ小路というそうですが、ここには面白そうなお店が並んでいました。店頭の手書の黒板にある「弘前カクテル」という文字に惹かれて「Vege taian」というお店に入ってみました。

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そこは女性バーテンダーが一人でやっている小さなバーでした。弘前カクテルは四季ごとに何種類かがメニューにありましたが、いまは冬。太宰も知らない津軽に降る八番目の雪篇グランプリの小雪を出してくれるということで飲んでみました。カクテルグラスに白い雪、最後に赤で花を描いてくれました。昼間歩いた金木の町を思い浮かべながら飲むカクテルは格別でした。

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沈んでいた気持ちも明るくなり、もう一杯頼んでみました。今度は弘前といえばリンゴ、シードルベースのカクテルをいただきました。バーテンダーさんと話をしていると彼女は八戸さんという名前ですが、青森市出身で今はこうして弘前バーテンダーをやっているとのこと。彼女が作るシードルカクテルは、これぞ青森オールスターカクテルです。ごちそうさまでした。

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