水戸の大工町ホテル・ザ・ウエストヒルズ・水戸で不定期に開催されているシネポートシアター MITOの上映会に行ってきました。
映画自体は39分と短いものでしたが、監督をはじめ出演者も熊本出身者で占められた「くまもと映画プロジェクト」ということで、熊本の美しい街、景色、そして人がスクリーンに登場しました。熊本は学生の頃に夜行列車で通過したことしかないので、いつか必ず行ってみたいと思います。
監督のトークでは、この映画の企画自体はずっと前からあったものの、監督のモチベーションがあがらずなかなかとりかかれなかったのが、この映画に主演した高良健吾さんや橋本愛さんといった若手で勢いのある俳優たちが出てきたので撮る気になったとのことでした。熊本といえば熊本城と阿蘇とくまモン。映画にはそれらを入れてくれとの要望もあったものの、ステレオタイプにハマるものかと抵抗しつつも、できた映画にはしっかりその3つが入っていました。ただしそこは素直には出てきません。くまモンに関する重大な秘密がある、ということで、この作品の中でははっきりとは示されませんでした。
さらにこの映画が特別なものになったのはやはり熊本の地震です。映画を撮影したのは去年の10月でしたが、今では映画に出てきた約8割が失われたり元の姿ではなくなってしまったそうです。地元の人にとってはあって当然なものが実はそうではないということに気がついた。そして、映画を撮影したのは去年の10月のある一瞬でしかなかったのが、映画になったことでその一瞬が永遠になったと監督は話してくれました。そう、それが映画の素晴らしさだと思います。
上映の後、監督と一緒に記念写真を撮ってもらいました。
そして家に帰ってから、熊本城復興支援で購入した熊本の日本酒、瑞鷹の「熊本城」を飲んで熊本に想いを馳せました。