茨城県北芸術祭(3)北茨城

前日に続き県北芸術祭第3弾で北茨城市に。
朝家を出るときは大雨でしたが、天心記念五浦美術館に着いたときは雨が上がっていました。

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この美術館に来るのは初めてです。
まずはミトゥセンさんの作品。水戸線みたいな名前ですが、インド人のアーティストです。この後行く富士ケ丘小学校の作品とペアになっていて、こちらではインドの子供達の絵と富士ケ丘小学校の備品が展示されていました。

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それから美術館の展示室の中で展示されていたのはチームラボのさまざまなデジタル作品でした。
入り口を入った最初の真っ暗な部屋にあったのは茶室でした。でもただの茶室ではなく、手に持ったお茶に花が咲くというもので、幻想的でした。

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蒔絵のような絵が動く作品では、時々モニタからはみ出るので驚きます。

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これはヘッドセットを装着すると仮想現実の空が見えて、そこに手に持ったものを動かすと墨で字を書けるものでした。

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どれも和をイメージする作品でありながらデジタル技術でインタラクティブなものになっていました。
 
 
続いては近くの六角堂へ。ここは小学生の頃に一度来たことがありますがそれ以来です。東日本大震災のときの津波で流失してしまいましたが、その後再建されました。

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岡倉天心邸の庭にはジャンワンさんの作品。銀色に光るメタリックな岩が展示されていて、中国風庭園の趣がありますが、その色からして歯の銀歯のようにも見えました。

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六角堂の中には須田悦弘さんの作品。がらんとした空間ですが、その中に生えている草が作品だそうです。

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海沿いの展示はここまでなので次は山の方に移動して旧富士ケ丘小学校。

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ここでは4人の作家の作品がありました。
水戸芸術館でもよく活動している日比野克彦さん。みんなで一緒に何かを作ろう、というのが日比野さんらしい作品です。

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五浦美術館でも展示のあったミトゥセンさん。インドの子供達の声が日本の小学校の教室の中で聞こえます。

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柚木恵介さんの物々交換の屋台。今日は作家本人がいたので、何か交換するものを持って来ればよかったかな。

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真っ暗にした体育館では林剛人丸さんの作品。飛行船が浮かんでいますが、その飛行船には空と雲が映写されていて不思議な浮遊感がありました。

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この会場となっている旧富士ケ丘小学校は実は僕の母の卒業した小学校です。今年の3月に閉校したのだそうです。

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僕も昔一度だけ親に連れられて来たことがあります。母方の祖父は常磐炭鉱の炭坑夫だったそうです。この近くには映画フラガールのロケにも出てきた炭鉱住宅が今も残っています。
以前来た時にはまだロケで使われたオープンセットが残っていましたが、すでに撤去されたようでなくなっていました。
以前来た時の記録はこちら
 
今回の県北芸術祭の海側の舞台となっている日立市高萩市には親戚が住んでいるし日立市は僕が高校生の時に通ったところ。昨日見てきた日立鉱山は今の僕の勤務先のルーツでもあるので、この県北芸術祭は単なる芸術祭ではなく、自分のルーツ探しみたいな感じです。
 
これで県北芸術祭の海側のエリアは全部の展示を見たことになります。次は山側を見に行きます。

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