茨城空港から飛行機で神戸空港に降り立ち、神戸ポートライナー、阪神電車を乗り継いで、今津から阪急今津線に乗り換えます。同じ今津線ながら宝塚方面へは必ず乗り換えなければならない西宮北口駅では駅の中にある書店で有川浩の「阪急電車」の文庫本を買いました。以前も読んだことはあるのですが、「阪急電車」の舞台になっているのがこれから乗る阪急今津線の宝塚〜西宮北口の区間なのです。今回初めてこの区間を乗るのでもう一度読みたくなりました。
食事の後は旧宅内の小林一三記念館を見学しました。関西に来てもあまり阪急電車に乗る機会はないのですが、鉄道だけでなく都心に百貨店、郊外に住宅地を作り、宝塚歌劇という娯楽施設を設けたり、今に続くブランドイメージを作り上げた小林一三の生涯を学ぶことができました。小林一三は関西の生まれかと思っていたのですが、山梨の出身というのが意外でした。大阪との縁も、勤めていた三井銀行の大阪支店に赴任してから、というのも初めて知りました。
次の予定まで少し時間があったので、池田散歩。昔ながらのおもちゃ屋さんを覗いたり、商店街の小さな喫茶店で一休みしたりしました。
夕食は阪急電車で宝塚に移動し、宝塚ホテルのビアガーデンに行きました。途中で宝塚大劇場の前を通ったのですが、出待ちなのかファンが大勢いました。どの世界にもファンはいるものですが、宝塚のファンは皆清楚な雰囲気を漂わせ、背筋を伸ばしてお行儀よくしているのが他の世界のファンとは違います。
普段よく酒を飲みに行きますが、一人で行くことが多いのでビアガーデンにはなかなか行けません。今日は友達と一緒なので楽しく飲むことができました。ただしメニューにあるビールが、キリン、アサヒ、サントリーの3社で、僕の好きなサッポロがないのが少し残念でした。
ここで今日の予定は終了で、関西在住のメンバーは一旦家に帰りましたが、僕はこの宝塚ホテルに宿泊します。このホテルは1926年開業のクラシックホテルです。でもあと数年で取り壊してしまうらしいので、せっかくなので宿泊してみることにしたのです。用意された部屋は開業当時の本館の部屋でした。クラシックな装飾はもちろんですが、宝塚歌劇のトップスターの写真やお菓子で作った阪急電車などが飾られているのも、華やかな雰囲気を出しています。部屋のテレビで宝塚チャンネルが見られるのはさすがです。
1日の終わりに、ホテル内にあるバーで少しお酒を飲んでみました。