沢野ひとし×木村晋介対談、高野秀行サイン会

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先週に引き続き本の雑誌展のイベントで町田のことばらんどへ。今回は沢野ひとしさんと木村晋介さんの対談です。
最初は木村さんの創作落語でした。木村さんの落語は以前にも新宿での雑魚釣り隊のイベントで聞いたことがありましたが、それ以来です。舞台は今から20年後の世界で、椎名誠さんがもう直ぐこの世を去るというときに、目黒孝二さん、沢野ひとしさん、木村晋介さんが病院に駆けつけて、、、という話でした。まくらが20分くらい、本題が10分くらいというお話でしたが、人生で大切なのは仕事、家族、友情の3つである、と話していました。僕自身で言えば、仕事はなんとか、友情にもまあ恵まれたでしょう。でも自分の家族はまだ持てないのでいます。まだまだだなあ。
 
落語の後は沢野さんと木村さんの対談になりました。お二人は中学時代の同級生で、高校のときに沢野さんが千葉に引っ越して椎名さんと出会い、木村さんと椎名さんを引き合わせたのが沢野さんでした。そして椎名さんに奥さんを紹介したのが木村さんです。そんな3人が今でも友達でいるのはとても素晴らしいことだと思います。
今日はそんなお二人が出会った頃の話が中心でしたが、ときどき思いついたように沢野さんがホワイトボードに字を書き始めます。書いている間に「晋ちゃん、何か話してよ」と沢野さんが言うので木村さんが一人で話していくのですが、沢野さんが書き終わると木村さんの話の途中で話題を急に変えるのがとても可笑しかったです。沢野さんは「本の雑誌」でも中国の話を連載していますが、中国に住みたいとか、それで中国語も習っているそうです。
 
最後は質問コーナーになりましたが、沢野さんに対して中国語で好きな言葉は?という質問には「车到山前必有路」と答えていました。これは、山の前に来れば道は必ずある、という中国のことわざ(?)だとか。道がないように見えても、行ってみればなんとかなるものだ、という意味なのかな?なんかいい言葉でした。
 
対談が終わった後はお二人のサイン会もありました。会場で売られていた本にそれぞれサインを書いていただきましたが、持参した「本の雑誌」創刊号〜10号の復刻版にもサインを書いていただきました。これは後で椎名さんと目黒さんにも書いてもらうのが夢です。
 
 
さて、今日はこれから松戸まで移動します。松戸では今度は高野秀行さんのサイン会があるのです。本の雑誌社から発行された「謎の独立国家ソマリランド」が集英社から文庫化されたのを記念するサイン会なのですが、そもそも僕が高野さんのことを知ったのも「本の雑誌」で椎名さんが絶賛していたのを読んだからです。そして本の雑誌社の営業の杉江さんも今日は同行しています。町田と松戸、なんとなく似た名前の街ですが、この二つの街は小田急線〜地下鉄千代田線〜常磐線が直通で繋がってもいます。そのルートで松戸に到着し、東口のペデストリアンデッキに直結する良文堂書店がサイン会の会場です。
 
僕は今回初めて行きましたが、この良文堂は高野さんの著書を揃えていて、高野ファンには聖地とも呼ばれているそうです。
到着した時にはすでにサイン会は始まっていて、僕も早速発売されたばかりの「謎の独立国家ソマリランド」の文庫本と、まだ読んでいない続編とも言える「恋するソマリア」の単行本を買って列に並びサインをしてもらいました。杉江さんとも先週以来ですが、今日はスーツ姿なのでキリッとしています。高野さんと少し話をさせてもらい、最後は3人で一緒に写真を撮ってもらいました。