出雲大社、松江

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朝起きて外からエンジン音が聞こえたので窓の外を見たところ、宍道湖に向かって舟が出て行くところが見えました。宍道湖の漁師さんのようです。そういえば朝ドラ「だんだん」では主人公のお父さんがしじみ漁師だったのでした。吉田栄作さんが演じていたのですが、あんなかっこいい漁師さんいないよねえ、という話を昨日どこかでしたような気がします。
 
今日はまずは松江駅から8時36分発の特急「スーパーまつかぜ1号」で出雲市に向かいます。松江から出雲市まで、当初は普通列車で行くつもりでしたが、出雲大社では10時にガイドツアーがあるということを知り、普通列車では時間に間に合わないので特急に乗ることにしました。

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車窓からは宍道湖が見えます。

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そういえば昨日乗った特急でもそうでしたが、こちらの方では車掌さんが車内アナウンスで沿線の観光案内もするようです。
出雲市には9時4分に着き、隣接する一畑電鉄に乗り換えます。

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川跡駅で乗り換えて9時40分に出雲大社前駅に着きました。
出雲大社駅は屋根がドーム型になっていて可愛い駅舎でした。

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神門通りの観光案内所「おもてなしステーション」でガイドツアーの申し込みを行い、10人ほどでツアー開始です。来る前に多少の知識は入れてきましたが、実物を目の前にしてガイドさんの口から謂れやら古事記の物語などを聞くと理解が進みます。
勢溜、下り山道、祓社、松の参道、手水舎、御本殿周辺、神楽殿と周って約1時間半、案内してもらいました。

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今まで神社やお寺に行ってもろくにお参りをしたことはありませんでしたが、日本の国造りの神様が祀ってある出雲大社に来たからにはきちんとお参りせずにはいられません。本殿にはツアーの途中でお参りしましたが、ツアーの解散後に御朱印帳も買って、初めての御朱印をいただきました。

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ちなみに出雲大社御朱印を頂く時の初穂料はお気持ちで、となっていました。初めてのことなので相場がわからず、1000円を出したところ、お釣りありますが、と言われたのをそのまま納めてきました。後で調べてみたら300円から500円が相場のようですね。だからお釣りと言ったのでしょう。

 

出雲大社の東隣にある古代出雲歴史博物館にも行ってみたいところですが、お昼の時間です。一度出雲大社を離れて、旧大社駅に行きました。

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かつて出雲市と大社間を結んでいたJR大社線は、すでに廃線になってしまいましたが、立派な駅舎は保存されています。現役の頃に来たかったなと思いつつ、駅舎内を見学しました。
 
昨日教えてもらったそば屋さん「大梶」では、昨日に引き続き割子そばをいただきました。こちらでは普通の割子そばのほかに3色割子そばというものがあったので、3色の方をいただきました。とろろいもやら卵が乗っているので3色だそうです。

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そばを食べた後、再び大社方面に戻ります。途中に大きな石造りの鳥居がありますが、これは大社駅ができてから新しく作った第一の鳥居です。大社の一番高いところまでの高さが24メートルで、この鳥居はそれに遠慮して23メートルの高さだとか。ちなみにこの先本殿までには第四の鳥居まであり、それぞれ材質が違います。第一がコンクリート、第二が木、第三が鉄、第四が銅です。

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一畑電鉄の大社前駅まで戻ってきたところで、少し疲れたこともありこのまま松江まで帰ろうかとも思いましたが、まだ時間は午後1時半です。先ほど行きかけた古代出雲歴史博物館に行ってみました。なお、この博物館はフラッシュを使わなければ写真撮影可能でした。

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入ってすぐの中央ロビーには、かつての出雲大社は今よりもずっと大きかったことを示す本殿の巨大柱の展示がありました。1本の直径が1メートルほどある木が3本、鉄輪で固められて1つの柱としていたそうです。

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館内にはその頃の出雲大社を模型で再現してありました。高さが今の倍の48メートルもあり、長い階段が印象に残ります。

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他には出雲地方で発見された大量の青銅器や太刀にも圧倒されました。

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茨城にも常陸国風土記があってこの博物館にも展示がありましたが、常陸国や他の風土記が部分的なものなのに比べ、出雲国風土記はもっとも完本に近い形で残されているのだそうです。
 
古代出雲や神話についてとても興味を持ったので、博物館で関連本を2冊買い、すっかり満足して一畑電鉄で松江に戻りました。
乗った電車が島根県のゆるきゃら「しまねっこ」が描かれた「ご縁電車しまねっこ号」でした。中にはハート型の吊り輪もありました。

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朝に乗ったJR山陰線は宍道湖の南側を通りましたが、一畑電鉄宍道湖の北側を通ります。今日は宍道湖の周りをぐるっと一周したことになります。

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JRの特急列車では松江から出雲市まで約30分でしたが、一畑電鉄出雲大社前から松江しんじ湖温泉まで、途中川跡で乗り換えますが約1時間かかりました。

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ホテルについて少し休憩した後、松江の夜の第二弾スタートです。堀川や大橋川の夕暮れが情緒を誘います。

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ちなみにこの写真に今回泊まったホテルが見えています。
 
今日のスタートは大橋川すぐそばの「おでん庄助」。川が見えるカウンター席に座り、おでんと瓶ビールを注文しました。おでんの具はせり、野菜巾着、厚揚げ。そういえば昨日の「やまいち」でもおでんがあり、春菊とせりもありました。松江はおでんの街でもあるようです。

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そういえば今回の旅では刺身を食べていないなとおもい、海すずきの昆布じめをいただきました。

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昨日行ったお店では見なかった宍道湖七珍の一つ、しらうおが天ぷらであったのでこれもいただきました。宍道湖の白魚は長いのが特徴だそうです。

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酒は隠岐の誉をお燗で。

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川が見えるカウンターは眺めは素晴らしいですが、お店の人と話す機会が持てなくて少し寂しく感じました。
 
松江の街は、昨日行った東本町あたりの他、駅に近い伊勢宮町が飲屋街のようです。今日はその伊勢宮町をふらついてみます。
「松江美人のおもてなし」の宣伝文句にひかれて「おとなの居酒屋 伝七」に入ってみました。

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女性2人のおもてなしを受けましたが、おかみさんというわけでもなさそう。酒は奥出雲の簸上正宗。なんて読むかわかりませんでしたが、「ひかみまさむね」という奥出雲の酒だそうです。

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料理は板さんが作って持ってきてくれるとのことで、刺身の魚がなんなのかよくわかりませんでした。

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松江では小泉八雲関連でアイルランドとのつながりがありそうです。事前の調査で松江にもアイリッシュパブがあることを知りましたが、それがこの伊勢宮町にありました。開店は夜8時と遅め。実は鳥取で入った「カナイチヤ」でギネスを頼んだ時、マスターから山陰で生のギネスが飲めるのはうちと松江だけ、と言っていました。その松江のお店がここ「St. James's Gate」 のことでしょう。店主はカナダ人のドゥシャン。先客のアメリカ人とアイスランド人とで英語で会話していましたが、僕に対しては流暢な日本語で話してくれました。英語での会話を聞いていると彼の奥さんが日本人のようです。

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カナダ人が日本でアイリッシュパブをやっている、というのがなんとも面白いです。店を出る時に一緒に写真を撮ってもらいました。

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松江の夜の最後は昨日も入ったバー「山小舎」。旅先でも同じ店に2日入れば常連気分(?)でジントニックを。

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そしてこれが松江で飲む最後の酒かと思い、松江をイメージしたカクテルをマスターに注文しました。すると出てきたのは、先代マスターのレシピだという黒松イメージのブランデーとグリーンティーのカクテル「松江」でした。

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そういえば太田和彦さんお勧めのもう1軒の居酒屋に今日こそは行こうとしましたが、今日も閉まっていました。閉店しているのでしょうかね?
 
松江では体調があまりよくなかったものの、楽しく飲み歩くことができました。また来てみたい街です。