神田すずらんまつり、「You’ll Never Walk Alone」

夜中というか早朝に行われるチャンピオンズリーグ決勝の試合中継を見に東京に行くので、その前にまず神田に寄り道。

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すずらん通りですずらんまつりが開かれて、そこに本の雑誌社も出店しているという話を聞いたためです。
今日の店番はS江さんとH田さん。S江さんは僕の着ていたリバプールザポーターズクラブ日本支部のシャツに反応して、そこから今晩試合中継を見る話、僕が2005年にイスタンブールの現地で観戦してきた話などをしました。できたばかりの新刊「ニッポンの本屋」と、旧刊本から1冊を買いました。帰り際には、S江さんもリバプールの方を応援しているとの言葉をいただきました。
 
 
それから目黒で映画「You’ll Never Walk Alone」を見てきました。

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この映画は、最初は今年の2月に横浜フットボール映画祭で上映されましたが、その映画祭では見ることができませんでした。
今日は、チャンピオンズリーグ決勝に合わせて目黒のギャラリーで上映されるというので、決勝戦を恵比寿のパブで見ることにしたのでその前にウォーミングアップのつもりで見ました。
 
会場は目黒のmaruse B1 gallery。ギャラリーにパイプ椅子を並べてプロジェクターで上映するというアングラ風な会場でした。上映前には東日本大震災の支援で時々耳にするちょんまげ姿のサッカー日本代表のサポーター「つんさん」が登場して、福島の子供達をロシアワールドカップ観戦に連れて行く話をしました。
 
そして映画上映。
ドイツのサッカークラブ、ドルトムントも、我がLiverpoolと同じく「You’ll Never Walk Alone」がサポーターソングになっています。この映画は、ドルトムントのサポーターであるドイツ人の俳優が、その「You’ll Never Walk Alone」の歌がスタジアムで歌われるようになった歴史を辿るドキュメンタリーでした。
 
最初は第2次世界大戦前のハンガリーで上演されたオペラが、アメリカでミュージカルになり、それが映画となり、そしてその映画を見たリバプールのマージービートバンド、Gerry & The Pacemakerのジェリーマースデンが気に入ってレコード化し、それがイギリスでヒットしたことでアンフィールドのスタジアムで流され、それを聞いたサポーターがその後も歌い続けるようになった、というなんとも不思議な歴史を持っている歌だったのでした。そしてその歌は今やアンフィールドだけでなく世界中の様々なサッカークラブでも歌われるようになりました。
 
この歌はマージービートのロックバンドが歌いましたがそのメロディーはバラードです。でも悪いことがあってもその後で必ずいいこともあるさ、というような意味の歌詞が、単にフットボールクラブの応援だけでなく、人生の応援にも通じるところが魅力なのではと思います。
 
映画に出てきたリバプールの街の関係者の一人として、ビートルズファンクラブのスタッフだったフリーダ ケリーさんが出てきたのもフットボールビートルズファンとしてはポイントが高かったです。