第1回 みとびと トークイベント

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水戸の街を語るイベント「みとびと」の第1回に参加してきました。会場は「稽古場 風」というところで、時々演劇を上演することで名前は聞いていましたが初めて来ました。

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トークされるのは泉町で画材店アートセンタータキタを経営されている滝田さん。昭和7年生まれということでご本人の体験した戦中戦後の泉町の様子を聞かせてくれました。

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泉町にはかつて伊勢甚と京成の2大デパートが道路を挟んで競い合うように営業していたように水戸の商業の中心地でした。僕は水戸の隣の旧勝田市に住んでいたので、水戸には買い物に出てくる街なのですが、そういえば僕が生まれた産院は水戸の泉町にあったので、戸籍上の出生地は水戸市泉町になるようです。
 
空襲の時に防空壕に飛び込んだ話、今は無くなってしまったお店の思い出、今も続くお店の話など、こういった話は知り合いにならないと聞くことができないものですが、僕のような一般人でも聞くことができる貴重な時間でした。
 
ちょうどドリフターズが水戸でロケをした1970年公開の映画「誰かさんと誰かさんが全員集合」がBSで放送されたのを見たばかりだったので、僕が生まれた頃、生まれる前の水戸を感じることができました。
 
参加者には泉町の歴史が書かれた本「水戸の今昔 泉町物語」も配られました。泉町のメインストリートである国道50号線沿いの商店の戦前と現在の移り変わりが記載されているのですが、この本が書かれてからも20年以上経っているので、「現在」とあるお店も今はさらに変わってしまっています。そういえば前はこんなお店があったな、と懐かしく思いました。
 
この本の中でも滝田さんの回想も収録されているのですが、お話の中で特に印象に残ったのは、空襲の記憶があるので、花火を楽しんで見ることができない、というものでした。水戸の街をすべて焼き尽くした空襲とはなんと恐ろしいことかと思いました。

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「みとびと」はこれからも定期的に開催されるようなので、今後も参加できたらと思います。