滋賀県は列車で通過したのと乗り換えで駅のホームに立ったくらいで、駅の外に出たこともないと思います。なのでとても楽しみにしていました。
前日は東京に泊まったので東京からのスタート。名古屋までのぞみで行き、名古屋からこだまに乗り換えます。こだまに乗るのも久しぶりでした。
米原で在来線に乗り換えて10時40分に長浜に到着です。
友だちとの集合時間は12時なので、それまで一人でぶらぶらと街の中を散歩します。
長浜は北国街道が通る街で、黒壁スクエアと呼ばれる区域を中心に古い建物があちこち今に残っています。想像していたよりも多くの観光客で賑わっていました。
集合場所は伝承郷土料理のお店「住茂登(すみもと)」。このお店は太田和彦さんの本「居酒屋味酒覧 2016年版」に載っていたうちの1軒です。
長浜は鮒ずしで有名でこのお店でも看板料理になっていますが、非常にクセのある料理なので鮒ずしだけでお昼ご飯にするのは外れた時のダメージが大きいと思い、軽そうな鮒ずし茶づけを注文しました。一緒に長浜の地酒、湖濱もいただきます。
結果としては店の若主人の丁寧な説明もあり、このお店の鮒ずしはとても食べやすく、これなら他のメニューでもいけたかもしれません。出る時に少しお話を伺いましたが、お店は125年続いているそうです。夜は少し値がはりますが、お昼なら許容範囲でした。レジのところに自家製の鮒ずしケーキというものがありましたので、これも買ってみました。
次に向かったのは堅ボーロのお店。このお店も太田和彦さんのテレビ番組や別の本でも紹介されていたお店で、立派な看板がとても印象に残っていたのでぜひ見てみたいと思ったのです。
堅ボーロがなんなのかもよくわからずに行ったのですが、パン生地を2度焼きして砂糖と生姜をまぶしてあるお菓子です。2度焼きするからとても堅いのですが、日持ちがするらしくて戦時中は保存食としても重宝したとのこと。せっかくなので買ってみた堅ボーロの説明書きにそう書いてありました。
街なかに戻る途中で見かけた古そうな酒屋さん。
夕飯に予約していたお店にはまだ少し時間があったので、分福餅のお店で休憩。
夕飯は黒壁スクエアの一角にある「茂美志や(もみじや)」。長浜には鮒ずし以外にも名物の食べ物がありますが、こちらはそのうちの一つ「のっぺいうどん」が食べられるお店です。いろいろなメニューがありとても迷いましたが、魚のお造りや豆腐田楽なども食べられる「のっぺい膳」をいただきました。それとお酒は長浜の別の地酒、七本槍。歴史にはあまり詳しくはないのですが、豊臣秀吉に仕えた7人の武将にちなんだ名前だそうです。
のっぺいうどんとは、あんをかけてどろりとした汁と、大きな椎茸が特徴です。これはセットメニューのため小さめですが、単品で頼むと小ぶりの洗面器くらいのどんぶり一杯にひろがる椎茸が載っていました。
ここで奈良に住む友人が帰宅するため分かれます。
残った3名で今度は「2nd Booze」というお店で飲み直します。
ここはビールがメインのお店。長浜にはクラフトビールがあって、このお店のメニューにも載っていたので飲んでみたかったのですが、残念ながら品切れでした。仕方がないので、スコットランドやイングランドのビールを飲みました。いつもは前半にビール、後半に日本酒という流れで飲むことが多いのですが、今日はいつもとは逆の順番でした。
それと、今回は飲むのがメインではなく友人と会って話をするのがメインでしたので、いつもの一人飲みペースとは異なりましたが、後から入った僕でさえもう20年くらいの付き合いとなるそれぞれのメンバーが、時々しか会えないからこそ普段の生活では周りの人に言いずらいことを言い合える、有意義な時間を過ごすことができました。