水戸商工会議所などが主催する、まちなかの個店の店主などが講師となってセミナーなどを開く教室の一つとして、映画の話があったので聞いてきました。講師は映画のイベントなどで何度もお世話になっている310+1シネマプロジェクトの谷田部さんと寺門さんです。
東映の方は、谷田部さんが講師で、まずは今年亡くなった佐藤純彌監督・坂上順プロデューサーを偲ぶ会の話から始まりました。佐藤純彌監督は、水戸でオープンセットを作った「桜田門外ノ変」の監督で水戸にゆかりがあります。
続いての水戸の映画館の方は、今度はぐっと地元の話題になります。寺門さんが司会となり、ゲストに水戸にかつてあった映画館「オデオン座」スタッフの伊藤和充さんと、「リードシネマ」スタッフの沼田哲也さんを迎えてのトークでした。オデオン座の方は僕の記憶にはないのですが、銀杏坂から宮下銀座を通り抜けたところに新水戸会館というビルがあり、そこの1階にあった映画館だそうです。その新水戸会館自体も記憶にありませんが、オデオン座も1984年8月31日に閉館したそうです。僕が映画をよく見るようになったのは1986年の頃だったのでその時にはすでに無くなっていたようです。
オデオン座は後にスカイシネマやパンテオンなども経営し、スカイシネマはその後コートワンシネマ、リードシネマに変遷していきます。これらの映画館になると僕も実際に行ってみたことがあります。
今日は主にフィルムマラソンの話から始まりました。1978年に始まったフィルムマラソンとは、映画ファンが集まって作った水戸映評会が市内の映画館を借りてオールナイトで映画を上映する会です。フィルムマラソンも僕は参加したことがありませんが、このフィルムマラソンが後に水戸映画祭につながり、僕はその水戸映画祭を観た記憶があります。自分でつけていた記録によると、1986年の第1回水戸映画祭では深作欣二監督の「蒲田行進曲」も上映され、深作監督の講演もあったようです。
水戸映評会が発行していたフリーペーカーである「シネポート」は僕も何度か投稿を載せてもらったことがあります。会場にはその「シネポート」もあり、高校時代に僕の投稿したのも発見しました。
他にも当時のチラシやチケットなども見せてもらい、なんだか懐かしい気分になりました。