前節の試合で負けたためJ１昇格プレーオフ圏外の８位に順位を落としてしまったホーリーホック。それでも今日のリーグ最終戦で勝てば他チームの結果によってはプレーオフに出場できます。最終節でプレーオフの可能性があるのはこれまでの水戸の史上初めてのことです。応援するにも力が入ります。
天気は昨日からあいにくの雨模様。今日はホーム最終戦ということで、応援Tシャツを着ていると自由席の入場が無料となる日ですが、その上にカッパを着込んでケーズデンキスタジアムに乗り込みました。開場前の入場待ちの列が何重にも続いていました。
スタジアム外ではいろいろなイベントが行われていました。
みならいモンスターのCD配布。
ホーリーホックの応援ソングを歌う宇宙まおちゃんのミニライブとサイン会。新しいミニアルバムを予約するか旧譜を買うとサインをもらえるのですが、迷った末にCDに直接サインをしてもらいたくて持っていない旧譜にしました。
まおちゃんの前に応援ソングを歌っていたえこさんのミニライブ。まおちゃんや磯山純さんも一緒にステージに上がりました。
Tポイントブースでは、浜崎選手と近藤選手のサイン会。浜崎選手は最近は先発出場していましたが、今ここにいるということは今日の試合には出ないということなので、ちょっとびっくりしました。
試合開始が近づいて、確保しておいたバックスタンドの席に戻りました。試合前にはいつも応援席から選手一人一人のチャントを歌います。選手だけでなく長谷部監督のチャントもあるのですが、長谷部監督はそれまでベンチに座っていても自分のチャントが始まるとベンチから立ち上がり聞いています。そしてチャントが終わるとお辞儀をするのです。これに気がついたのはつい最近のことでした。
選手入場時、いつもはバックスタンド側が中心となっている応援が、今日はメインスタンド側の客席にも呼びかけてメインスタンド側でも総立ちです。最近スタッフが口にする水戸に関わる全ての人の一体感を実感します。
そのあとバックスタンドではコレオ。前回の大宮戦に続き、これもメインスタンドで応援している友人に写真を撮ってもらいました。前回よりも文字数が多くなり、今日は「GO!! NEXT STAGE」。まだ見ぬプレーオフを目指して体が震えます。
そして運命のキックオフ。浜崎選手の他、やはり最近はファインセーブを繰り返していたゴールキーパーの村上選手も今日は先発せず、松井選手がスタメンです。さらには最近は出場していなかった左サイドバックの志知選手が今日は先発です。フォワード陣もどちらか一方だけが先発することが多かった清水選手と小川選手が２人とも先発。攻撃の姿勢が先発メンバーの顔ぶれから想像できました。
一度は止んだかと思った雨も霧雨状態で降り続き、ボールコントロールにも苦労しているようです。立ち上がりから何度も岡山ゴールに攻めるものの、フィニッシュに勢いがなくキーパーにキャッチされてしまいます。
前半のうちにゴールを決めて優位に試合を運びたいところ。前半４０分を過ぎてフリーキックのチャンスを得ます。キッカーは志知選手。左足から鋭く蹴ったボールは選手に当たりましたが、こぼれ球を瀧澤選手がゴール！待望の先取点です。
ハーフタイム中は他会場の経過が気になります。１位の柏が７位の京都にリードしているのは想定内で、６位の甲府が１４位の琉球に負けることを期待していましたが1対0で甲府がリードしているとのこと。甲府のホームですが琉球がんばれ、と思いました。
後半も攻め続けます。交替の選手も、７４分に木村選手に替えて浅野選手、８０分に黒川選手に替えて村田選手、８９分には清水選手に替えて茂木選手が投入されました。
９０分が近づくと、応援席からはいつも試合開始前に歌われるチャントが始まりました。「水戸を愛する俺等の、声が聞こえているだろ、さあ前を向いて闘え」という歌詞です。いつもとは違う時間帯の歌に不意を突かれながらも、スタンドから必死で応援していると不意に涙が溢れそうになりました。
その時の動画がこちら。
追加タイムは３分。このままでも勝てそうですが、１点でも多く点を取りたいところ。両チームとも必死のプレイで、岡山のチャンスにはゴールキーパーも前線に上がりましたが、そのまま試合終了。急いでスマートフォンで他会場の結果を確認しますが、アクセスが集中するせいかなかなかサイトにつながりません。しかし周りの人がチェック結果を教えてくれて、残念ながらプレーオフ進出はならずとのこと。そのあとスタジアムのスクリーンにも結果が表示されました。気になっていた甲府対琉球は2対0で甲府の勝利。そして驚いたのは柏対京都でなんと13対1！とてもサッカーの試合結果とは思えません。そして最終的な順位は７位でしたが、６位の山形とは勝ち点70で並び、得失点差も19で並び、最後は総得点の差で７位になってしまったのです。それを思うと今日あと１点取ってれば、と何度か惜しいチャンスがあっただけにとても悔しく思いました。
それでもチャンスを逃したのは今日の結果だけではないと思います。それに、初めてのチャンスでプレーオフに進出できるほど、ましてやJ1に上がれるほど勝負の世界は甘くないと思います。今日の悔しさを忘れずに来シーズンも闘ってもらいたいと思います。
僕自身もまだホーリーホックの試合を観戦するようになってまだ数年しか経っていませんが、これまで年に数回程度しかスタジアムに来ていなかったのが今年は回数も増え、勝ち試合を見る機会も増えて応援するのが楽しくなったばかりです。来年はもっと回数を増やしたいし、アウェイにも行ってみたくなりました。
試合後は選手、スタッフ全員がピッチに出てのセレモニーがありました。長谷部監督、細川主将、そして沼田社長の挨拶。沼田社長はつい数日前に５年後の完成を目指してサッカー専用スタジアム建設計画を発表しました。挨拶の中で何度も水戸の街に希望をもたせたいと語っていました。僕がホーリーホックを応援するようになったのも、東日本大震災のあと、地元密着の活動をしている姿を目にしたからです。沼田社長は社長職を後任に譲る方針のようですが、沼田社長があってこそファンになりました。選手に、スタッフに、今シーズンはいい夢を見させてもらってありがとうと言いたいです。
今シーズンのリーグ戦が終了したことで個人的な総括を。
今シーズン、アウェイ１試合含めて１５試合観戦して１１勝２分け２敗というのは勝率良かったと思います。
さらに、チケット代で言えばホームでは１４試合観戦しましたが、自由席中心で、サポーターズクラブ優待やらホームタウン招待などを活用した結果チケット代合計は11,500円、１試合平均では821.4円でした。これだとシーズンチケット買わなくてもいいかなとも思いますが、もっと回数が増えればより割安感がでるかと。それにクラブへの貢献感を感じるにはシーズンチケットを買ってみようかな。
