神保町酒場放浪記

神保町には何度も行ったことはありますが、夜の神保町に初めて行ってきました。
 
神保町には酒場放浪記で紹介されたお店が3軒ありますが、最初に入ろうとした「兵六」では入口を開けてみたところ満席のため入れませんでした。
 
気を取り直して次のお店に向かいます。神保町交差点近くの裏通りにあって、外観に廃墟感が漂う「酔の助」ですが、こちらには無事に入ることができました。

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まずは瓶ビール。キリンのクラシックラガーです。

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それとエビといかのサラダ。

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ししゃも。

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 飲み物の追加は下町ハイボール

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それとこのお店の名物料理であるガンダーラ古代岩塩のピザ。

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他にも気になるメニューはありましたが、今日ははしごする気満々なのでここで次のお店に向かいます。
 
水道橋駅の方に向かって大通りから一歩入ったところにある「卯佐」。

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入り口が3箇所あって、カウンターだけの小さな小料理屋風のお店です。最初に戸を開けたところからは空席がなかったので、一旦外に出て別の戸から席に座りました。先ほどのガヤガヤとして賑やかな酔の助とは対照的に静かな時間が流れていました。
ここでは日本酒を飲みたいと伝えると小さな黒板メニューを出して見せてくれました。その中から福島の奥の松をお燗で。

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お通しが小さなコハダの握りなのが粋です。
おつまみは自家製からすみも気になりましたが、お値段も気になるので新銀杏塩煎りにしました。

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ここで長居をすると散財しそうなのでお酒は1本だけで済ませました。
 
再び靖国通りの方に向かう途中、神保町交差点の手前で猫本ばかりを扱う新刊書店を見つけて中に入ってみました。書店の名前は姉川書店なのですが、にゃんこ堂として前から気になっていたお店でした。神保町にあるとは聞いていたもののどこにあるかわからなかったのですが、あっさりと見つけてしまいました。店内を一通り見て、持っている本もありましたが、持っていない本のうち「ロンドンのパブねこ」という、イギリス好き、パブ好きで猫好きの僕にとってはたまらない本を購入しました。
 
そして最初に入ろうと思った「兵六」を窓の外から一度覗いてみると、まだ席が空いていない雰囲気だったのですずらん通りをフラフラと歩きます。東京堂書店ではなんと映画「男はつらいよ」関連本の出版記念で、著者の佐藤利明さん、そして映画に出演した佐藤蛾次郎さんのトークショーが今日開催されていたことを知りました。すでに開始時間をだいぶ過ぎていたのですが、分かっていればこちらにも来てみたかったです。
 
気を取り直して、兵六に入れなかったので、お店に入る順番としては最後にしようと思っていた「日比谷バー」に先に入ってみます。

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ここは酒場放浪記のお店ではありませんが、毎年秋の神保町ブックフェスティバルにも出店していていつかは入ってみたかったお店です。バーではジントニックをよく頼むのですが、ここではオリジナルの神ソニックというものがおすすめ、ということでそれを頼んでみました。

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先ほど購入したばかりの本も開いてみます。照明が暗いのであまり長くは読めませんが、酒を飲みながら買った本を読む、というのも幸せです。
 
せっかくなのでもう一杯、お気に入りのウィスキーである、グレンリベットもいただきました。

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さて、すでに3軒はしごしていますが、神保町で飲む機会はそうないので、最後にもう一度「兵六」に行ってみます。すると今度は無事に入ることができました。

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飲み物の種類はそれほど多くありません。清酒、焼酎、ビールとありましたので、清酒をお燗でいただきました。なんの銘柄かはわかりませんが、気にするのは野暮です。

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おつまみもどれにしようか迷いましたが、お店の名前がついた兵六あげというのが気になり、どういうものかをコの字カウンターの中に座るご主人に聞いてみたところ、油揚げの中にネギ、チーズ、納豆を入れたもの、とのことでした。

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このお店は、店内に林芙美子高村光太郎などの文人たちの色紙が飾ってあります。作家本人による直筆の色紙だそうで、文学ファンにはたまりません。

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ご常連さんが多そうで、なかなかご主人と会話するタイミングがつかめませんでしたが、先客もいつしか帰って行き、気がつけば閉店間近の時間まで残っていたのは僕一人となっていました。前から気になっていて初めて来たことや、茨城から来たなどと話しているとご主人は実はFC東京のサポーターでサッカーの応援で茨城の鹿島には行ったことがあるということを知りました。そこからはサッカー談義で盛り上がりました。
 
本の街として神保町は好きな場所でしたが、意外にも夜の居酒屋も楽しい街であることがわかりました。