水戸室内管弦楽団第71回定期演奏会

久しぶりに水戸芸術館でのコンサートを聴きに行く。今回は演奏される曲の中にドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」が入っていたからこの曲を聴きたかった。

この曲は、僕が大学時代に北杜夫の本を読んでいた時、北杜夫が好きだと言っていた曲で、この曲をモチーフにした短編小説も書いている。北杜夫が好きな僕はどんな曲だろうと興味を持ち、いろいろな演奏家の演奏をFMでエアチェックしたりして聴き比べていた。最近は落ち着いてクラシックの曲を聴くこともなくなってきたけど、思い出の曲の演奏を生で聴けるチャンスと思い楽しみにしていた。

今回の演奏会では、ジャン=フランソワ パイヤール の指揮で以下の5曲が演奏された。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
シュミット:交響曲<ジャニアナ>作品101
ダンディ:古い様式による組曲 ニ長調 作品24
ビゼー:劇音楽<アルルの女>から(オリジナル版)
ルセル:舞踊組曲<くもの宴会>作品17

楽しみの曲は1曲目で、久しぶりの水戸室内管弦楽団ということもあり早くも陶酔の世界に入ってしまった。この曲を聴くと、もやのかかる高原の白樺林の中をさまよっているような気分になるのだが、生のオーケストラの演奏で聴く気分は最高だった。

この日は演奏を録音していたので、いつの日かCDとして発売されるのだろう。楽しみである。

コンサートの前に、ミュージアムショップで小澤征爾指揮のCDを買った。


f:id:ScouseKats:20171021140436j:plain