京都 鞍馬、貴船、祇園

京都出張中の休日に、ちょっと観光してみた。
祇園四条駅から「鞍馬・貴船1dayチケット」という切符を買い、京阪電車に乗って終点の出町柳まで行き、そこから叡山電車に乗って鞍馬まで。
あまり下調べをしなかったので、出町柳の駅でもらったパンフレットをもとに鞍馬寺に行くと、そこは源義経が子供の頃に修行した山、ということで成り行きでそのまま険しい山登りをしてしまった。山を越えると貴船。ここは夏は川の上で料理を食べる川床が有名なところだけど、冬はちょっと寒い。川沿いに料理屋さんが並んでいて、お腹もすいたのでちょっとそばでも食べればいいかな、とか思っていたけど、川が見えた方がいいなあ、なんて思って呼び込みのお姉さんに呼ばれるままに店に入ると、そこにはお手軽メニューがなくて、また成り行きで湯豆腐鍋セットを注文してしまった。京都に来たのならやはりお酒だなあということで熱燗も1本つけてもらった。他のお客はいなかったので、いくつものテーブルが並ぶ広間を独り占めして食べた。
「鞍馬・貴船1dayチケット」は叡山電車に1日乗り放題なので、帰りは途中から枝分かれして八瀬比叡山口まで行ってみた。ここからは比叡山までケーブルカーとロープウェーを乗り継いで比叡山まで行けるのだけど、ケーブルカーとロープウェーは冬期運休中だった。駅の近くにある瑠璃光院というところも春と秋しか公開しないらしくて、他にすることもないところなので、出町柳まで戻った。
夜になって祇園界隈を歩く。NHK連続テレビ小説「だんだん」でも祇園が出てくることもあって、一度祇園で飲んでみたいと思って、今回のホテルも祇園に歩いていけるところにした。
このあたりは一帯の建物も古いまま残っているし、時々舞妓さんが歩いていたりして、京都らしいタイムスリップの感覚が味わえる。もちろん本物のお座敷なんかでは飲めないから、それらしい雰囲気のお店を何軒か覗いてみたけど、満席だったりしてなかなか簡単には入れなかった。何件目かに見つけた「おでん処」ののれんをくぐってみると、先客が一人いるだけだったので、そこで飲むことにした。ここでも酒は熱燗。京都の酒じゃなくて富山辺りの酒だったかな。しばらくカウンターで一人で飲んでいたけど、途中で2人連れのおじさんがやってきて、最初は2人で話していたのが、主人やおかみさんと話しているうちに僕も一緒に話に加わっていた。このお店は隣が舞妓さんがいる置屋で、主人はその置屋の息子だという。主人やおかみさんから聞く祇園の世界の話は、なかなか面白い。このお店の2階に舞妓さんを呼んで舞を見て、料理を食べる舞妓遊び体験コースというのもあるそうだ。だから時々お店にも舞妓さんがやってきて2階に上がっていく姿が見られた。後から来た舞妓さんは、その置屋所属の妹舞妓ということで、一緒に写真も撮ってくれた。体験コースは一人では割高だけど、何人かで行けば結構リーズナブルな料金で舞妓遊びというのが出来るみたい。

このお店の名前は「なかぎし」
websiteはこちら。
http://nakagisi.fc2web.com/index.html