神戸

大阪での出張の帰り、ちょうど週末になったのでどこかに遊びに行こうと思って、ふと思いついて神戸に住む旅の「師匠」であるH先生のところに行ってみた。「師匠」というのは、僕が学生のころ金を節約して旅行したかったときに、「STBのすすめ」という本で駅で寝るということを教えてくれたからだ。、「STB全国友の会」というものを作って、この駅は寝るのに最適だとかいう情報を集めて本にしたり、夏に北海道で集会をしたり、ずいぶんと楽しい活動をしていた。
就職して寝袋を持つような旅をあまりしなくなったり、国内旅行より海外旅行に興味を持つようになったりしたのでずいぶんの間会っていなかったけど、毎年年賀状だけは欠かさなかったので、元々は京都で高校の先生だったのが引退して今は神戸に住んで小さな雑貨屋をやっているというのを思い出して、久しぶりに会いに行ってみようと思ったのだ。

突然訪問したため先生は店にはいなかったが、携帯に連絡すると近くにいるのですぐに戻ると言う。近くの商店街をぶらぶら散歩しているところで店に戻り、久しぶりの再会。10数年ぶりくらいの再会だったろうか。
この日は特に泊まるところを決めないで行ったのだけど、そんな話をしているとそれなら部屋に泊まりなさい、ということで喜んでお世話になった。
先生の部屋でビデオの棚を何気なく見ていると、なんとビートルズの「Let Ie Be」のビデオがあった。テレビ放送を録画したもののようだが、この映画はまだDVDにもなっていないどころか、正式にソフトとして発売されていないものだ。テレビ放送も僕が中学生の頃に見た記憶があるくらいで、そのうち正式発売されるだろうが、今のところは幻の映画に近いものだ。じっと見ていると、ダビングして持っていっても良い、とのことなのでこれも喜んでダビングさせてもらった。

翌朝は雑貨屋の仕入れを兼ねて、近くの神社で行われる蚤の市まで散歩。途中、もう一つの神戸名物「や」の字のお屋敷があって、先生は門の前で写真を撮ってあげよう、という。お屋敷の周りには街灯に見えるけど中に監視カメラが入っていて、歩いていると自動的に追尾するようになっているのが怖い。

それから部屋に戻り、神戸を後にした。

先生の雑貨屋。神戸市灘区にあります。


骨董市。


この看板が目印。