ちりとてちんゆかりの地巡り

イギリス研究会2日目は、NHK連続テレビ小説ちりとてちん」ゆかりの地巡りとした。
僕はNHK連続テレビ小説が好きで毎朝観ているが、このドラマは大変面白くて、これまでに観た連続テレビ小説の中でも一番の面白さだった。いつかはその舞台である小浜に行きたいと思っているがなかなか実現できない。大阪がもう一つの舞台で、ロケ地やゆかりの地がたくさんあるので、その中から手頃な場所を回ってみることにしたのだった。

まずは心斎橋の「緒方奈津子が住む緑色のビル」。

心斎橋は仕事柄よく来るところで、このあたりも歩き慣れているところだが、ここにロケ地があったとは知らなかった。角のカーブがレトロモダン。


次は法善寺横丁。

よく夜に通ることが多いけど、昼間見る横丁は又ちょっと違った雰囲気。ここも「徒然亭草々が落語をすることになった「割烹たけの」のある商店街」としてロケ地になったみたい。

次はちょっと東に歩いて、高津宮。落語「高津の富」にも登場する神社で、境内で落語会も開かれるみたい。同じ敷地には落語「崇徳院」の舞台となった神社である高倉稲荷もある。ちょうと七五三の時期で、お参りする家族連れがいた。


次は電車に乗ってドーム前に移動。この近くが以前借りていたウィークリーマンションがあるところ。
そのウィークリーマンションはちょうど改装中だった。

このウィークリーマンションの近くの商店街にあるのが中華料理店「吉林菜館」。

ここで昼食とした。頼んだメニューはXO丼。

このお店は徒然亭四草が働く中華料理店として登場した。普通の中華料理店なのにどうしてここがロケ地となったのだろうかと思うけど、店内にはたくさんの芸能人の色紙が飾ってあった。きっとテレビ界では有名なお店なのだろう。その中にはもちろんちりとてちんの色紙が。お店の人に断って写真を撮らせてもらったが、「ちりとてちん」が好きでこの店に来た、と言うとロケ時の思い出話を気さくに語ってくれた。この気さくさが人気の秘密なのだろうと思った。


再び電車に乗り、天神天満繁昌亭と、大阪天満宮へ。「ちりとてちん」は架空の物語だけど、現実に大阪に落語の定席小屋としてできたのが繁昌亭。ここで何度か落語を聞いたことがあるが、その中のひとりが徒然亭草原役でもあった桂吉弥その時の演目が「ちりとてちん」にも登場した「愛宕山」だったのがうれしかった。


ちりとてちん」の師匠の家は、天満宮の近くにある設定だったが、現実の天満宮の裏手にも趣のある家が建っていた。これが師匠の家のモデルだろうか、と妄想していたけど、実際には個人の家ではなくてサントリー所有の建物だった。


ゆかりの地巡りの最終地は、中津にある源光寺。ここは「おかみさんの墓のある寺」。ドラマではここで師匠の弟子4人が落語をやるために再会した感動のシーンの舞台となった。


ちりとてちん」は放送が終了してもDVDで完全版が出たので買ったり、実際に落語を聞きに行くようになったりといろいろ影響を残している。現在放送中の「てっぱん」も、「ちりとてちん」のスタッフが一部関わっているとのことで「ちりとてちん」とのつながりが隠れていたりするのが面白い。

今回はほんの少しだけしか回らなかったけど、また機会があったら他のゆかりの地巡りをしてみたくなった。



なお、このゆかりの地巡りにはこちらのサイトを参考にさせてもらった。

ちりとてちん ロケ地ガイド