年末年始の休みを利用してLiverpoolに行くことにして、今ロンドンに来ている。
今回の日程は、12月27日にVirginでロンドンに入り、ロンドンで1泊。28日は昼間ロンドンで観光してその後Liverpoolに電車で移動。ちなみにこの電車もVirginだ。そして29日にLiverpool v Wolvesの試合をAnfieldで見る。これは夜の試合なので寒そう。後は1月1日にLiverpool v Boltonの試合を再びAnfieldで見る。これが主な予定。そして1月2日の朝にManchesterからBAでロンドンに戻り、引き続きVirginで成田に帰ってくる。
今回の旅行は、イギリス国内が寒波の影響を受けて、飛行機や電車などの交通機関が軒並み乱れて、プレミアリーグの試合の方も何試合か雪の影響で試合が延期となっている。おまけに仕事の方でもいろいろあって、無事に旅行ができるかいろんな意味でドキドキするものとなっている。
とりあえず今のところは特に問題なくロンドンまでたどり着くことができた。
成田からロンドンまでの飛行機は、Virginの特典旅行を使って初めてアッパークラスに乗った。まず飛行機に乗る前に空港のラウンジでくつろぐことができた。ここでは軽食も食べられるし飲み物も席まで運んでくれるというサービスがあった。
到着の便が遅れたので、飛行機には定刻より少し遅れて乗り込んだ。アッパークラスの席は両窓際と真ん中の3列配置で全部で50席くらいあるのだろうか?乗客は10人くらいか。座席は囲いがあって個室風な感じなので、席に座ると何人乗っているかよくわからない。
席に着くとまずウェルカムドリンクのサービス。これは前にも乗ったことがあるプレミアムエコノミーでも同じサービスだが、まずはシャンパンを頼む。12時25分に飛行機が動き出し、12時40分に離陸した。定刻が12時ちょうどだったけど、このくらいの遅れならロンドンには定刻に着くかもしれない。
間もなく昼食となったが、座席のテーブルをセットすると、ちゃんとテーブルクロスを敷き、まずは飲み物とパンが出される。塩とこしょうの入れ物が飛行機の形がしてかわいい。そして前菜、主食と続く。もちろん食器は陶器の皿にプラスチックではないシルバー。僕は毎回飛行機ではベジタリアンメニューを頼むのでいつも周りの人よりも早く出されて、食べ始めるタイミングに気を使っちゃうのだけど、今回は普通に注文を聞かれて一つずつ出される。飲み物はハイネケン、前菜はミニモッツァレラサラダで、主菜にはほうれん草とリコッタチーズのラビオリを注文した。最後はデザートというか、おつまみ用にチーズセットをもらった。
行きは昼の便だけど、朝早かったので少し眠くなる。座席をベッドにしてみた。背中が後ろに倒れるのではなくて、前に倒れると背面がベッドになると言う仕掛けだった。使いはしなかったけど、スリープスーツといって寝間着まで出される。ちょうど旅行用の薄手のパジャマが欲しいと思って思っていたのでうれしい。
実はファーストクラスというのは以前もKLMの特典旅行で乗ったことがあるのだけど、古いタイプの座席だったかどうか知らないが、ちょっと豪華な新幹線のグリーン車くらいのレベルだったので、今回のこのアッパークラスにはいちいち感激してしまう。
目が覚めると今度はモニターテレビで映画を観る。最近は映画自体の興味が薄くなってきたので、テレビ番組も含めて興味をそそられるプログラムはなかったが、その中でDrew Barrymore主演のロマンティックコメディー、"Going The Distance"を見た。ニューヨークとロサンゼルスとの間の遠距離恋愛がテーマの映画で、なかなか面白かった。メグライアンとトムハンクスの映画を思い出した。
アッパークラスのもう一つのお楽しみは、なんと機内にバーカウンターがあるのだ。先客が一人、キャビンアテンダントと話していたが、僕も気分転換にストゥールに座って、ジントニックを頼んだ。CAはカウンターにいつもいるわけではないのでしばらくするとバーを離れたが、隣に座った人と会話した。マン島出身の人で、日本には年に何度も行くという。こういう会話ができるのも、まるで本当のバーに来ているみたいで楽しい。
その後また席に戻り、ゲームやら読書やらをして過ごす。10時間以上も飛行機に乗っていると、あと2時間というとなんだかもう少しという気分になるのが不思議だ。国内で2時間も飛行機に乗ると相当長く感じるのに。
ロンドン上空ではヒースローの順番待ちで少し時間調整の旋回をしていた。窓の下に見えるロンドンの街並はうっすらと雪がかかっていて寒そうだ。15時15分、ほぼ定刻通りにロンドンに着いた。
空港でもまたアッパークラスの恩恵にあずかり、入国審査はファーストトラックという優先レーンを通ることができた。質問は簡単に滞在期間と目的を聞かれただけで終わり。空港からはヒースローエクスプレスで市内入りした。このヒースローエクスプレスも今回が初体験で、Virginのマイレージプログラムでヒースローエクスプレスのファーストクラスアップグレード券というのがついていたので今回使ってみることにしたのだ。
イギリスは好きでVirginも好きな航空会社なのだが、イギリスで行きたいのはロンドンではなくLiverpoolなので、実はロンドンにはあまり用事がない。だからVirignもうまく使わないといけないが、アッパークラスがこんなに素晴らしくてしかも無料で乗れるのならばこれからも時々はVirginでロンドン経由でLiverpoolに行かなくてはならないかな。
ロンドンはヒースローエクスプレスが到着するPaddingtonの駅近くのホテルに泊まった。系列のホテルがいくつかあるらしくて、最初に入ったフロントで、違った場所に来たことを教えてもらった。予約したホテルはもっと駅近くの場所だった。ホテルで荷物を置いた後、夕食を兼ねて近くを散歩した。外は確かに寒いが予想の範囲内。それでも今日は長距離を移動してきたので、あまり出歩かずに近くのインディアンレストランでビールとベジタリアンターリを食べ、その後近くのThe Dickens Londonというロンドンらしい名前のパブに入った。ここではたまにしか来ないロンドンに敬意を表して、London Prideを頼んだ。ちょうどこれからロンドンのチーム同士、Arsenal v Chelseaの試合が始まるところで、パブでも中継があったが、疲れたので前半の途中でホテルに戻った。