植村冒険館


東京の出張先の近くに、植村冒険館という冒険家の植村直己の記念館があって前から気にはなっていたけど、なかなか行く機会がありませんでした。
この日、たまたま仕事の都合で午後に休みができたのでやっと行ってみました。

板橋区植村直己が暮らしていた街ということで、家族から板橋区に資料が寄贈されたそうです。そして1984年2月13日にアラスカのマッキンリーで消息を絶ったことから、毎年2月にはマッキンリーに関するメモリアル展を開催しているとのことです。消息を絶ってから捜索隊が発見した日記やザック、寝袋などの装備品の他、山頂に残された日の丸の旗が展示されていました。そして、ドキュメンタリー映像もエンドレスで流れていたのでずっと見てきました。マッキンリー登頂に際しては途中までテレビのスタッフも同行していたので、生前最後の姿も記録されていました。

植村直己と言えば個人的には、高校生の頃に西田敏行主演で「植村直己物語」という映画が公開されましたが、この映画を高校の授業の一環として担任の先生が市内の映画館までクラス全員を連れて見せてくれたことがとても強く印象に残っています。それまで映画館で映画を見るという習慣がなかったのですが、この映画を見たことで映画って面白いなと思い、それ以来映画館で映画を見ることにはまったのです。その映画を見せてくれた先生も旅行好きで、先生が体験した海外の様子を話してくれるのがとても好きでした。でもその先生も僕が高校を卒業したその年の夏に、中国のシルクロードをバイクで旅行中に交通事故にあってしまい帰らぬ人となってしまいました。

植村直己の冒険の記録を見ながら、そんな自分の高校時代を思い出しました。

そういえば、その映画の中で海外の冒険に出発する際に大きなザックを背負いながら東京の通勤電車に苦労して乗り込むというシーンがあるのを思い出しました。そのシーンはもしかしてこの板橋区にある地下鉄の駅だったんではないかと思いました。


植村冒険館
http://www.uemura-museum-tokyo.jp