夏井千本桜

桜前線はすでに岩手、秋田の方に進んでしまったけど、福島県小野町の夏井川沿いの夏井千本桜がこの週末に満開という話を聞いて、行ってきました。

ここは初めて来てみましたが、なるほど川沿いに咲く桜は見事です。
お昼くらいに着いたので屋台のお店で焼きそばとお茶を買って食べました。車で来たのでお酒は飲めませんでしたが、飲みたくなるくらい気持ちのよい場所でした。
橋のところではイベントも開かれていて、「福が満開ふくしま隊」というグループの演技があったので見てたのですが、メンバーが福島各地のゆかりの名前を持っていて、郡山の布引向日葵だとか、二本松菊葉だとか、それぞれふるさと自慢の口上を述べていました。それを聞いていたらなぜだか涙が出てしまいました。

流し踊りのお姐さんが踊りながら桜の木の下を進んでいるのもよかったです。


途中天気が悪くなってしまい雨も降ったりしましたが、すぐにやみました。
やはり青空の下で見ないと映えませんからね。

土手に植えられた黄色いスイセンの花もアクセントになってます。


川面に反射する太陽の光も気持ちがいい。

こいのぼりも気持ちよく泳いでいます。




近くにある諏訪神社の裏から山の上の展望台に登ってみると千本桜がよく見えました。



この桜は、河川沿いの耕地が土地改良事業により改善されたことと河川の改修が行われたことを契機に、昭和50年に夏井地区、南田原地区の方々が夏井川両岸の5kmに渡り植樹したものだそうです。



今日はこの後、田村市都路地区にも足を伸ばしてみました。
この地区は4月1日に避難指示解除準備区域の避難指示が解除されたばかりですが、買物をするお店はまだ再開していないところが多いため、4月6日に市で仮設商店を2カ所にオープンさせたとのことです。そのうちの一つ「Domo(ど〜も) 古道店」に立ち寄り、普段コーヒーは飲まないくせに福島に来たら飲みたくなる酪王カフェオレと、田村市内のパン屋さん自家製のパンを買い、レジにいた店員さんと少し話しをしました。聞けば店員さん自身も仮設住宅から通っているそうです。

自分の生まれ育ったところに戻りたいという気持ちは強いだろうけど、戻れたらそれでいいのか、なかなか複雑な問題です。