飯坂温泉、フェスティバルFUKUSHIMA!

今日のメインイベントは夕方から福島市の街なか広場で行われるフェスティバルFUKUSHIMA!ですが、それまで時間があるので飯坂温泉に行ってみました。車はホテルの駐車場に置いたままにして、福島交通飯坂線の電車に乗っていきました。片道370円、30分弱の小さな旅です。


飯坂温泉に何カ所かある共同浴場のうち一番趣のある鯖湖湯に入ったのですが、飯坂温泉はお湯の温度が暑いことで有名です。鯖湖湯でも湯温が47度もあって熱くてなかなか入れませんでした。温泉でのんびり、というイメージで行くと失敗しますが、それでもチャレンジしてきました。


湯上がりには缶ビールとバラ売りしていた桃を買って、足湯に浸かりながらのんびりしてました。


お昼ご飯も鯖湖湯近くのカフェで食べて、再び飯坂線の電車に乗ってホテルに戻りました。

フェスティバルFUKUSHIMA!は15時スタートです。飯坂温泉で少しのんびりし過ぎてギリギリになってしまいましたが、ホテルから会場まで近かったおかげでスタートに間に合いました。


会場にはいくつもの櫓がくみ上げられて、幟旗が何枚も風に舞っています。その中に僕の名前が書かれた旗もありました。事前に申し込んでおいたのをプロジェクトFUKUSHIMA!の共同代表である音楽家の大友良英さんが1枚1枚書いてくれたのだそうです。


このフェスティバルは2011年から毎年この時期に福島市で行われていたのですが、僕が参加するのは今回が初めてです。今回は盆踊りがメインのお祭りですが、ただの盆踊りではなく大友さんが作曲した音頭をお揃いの浴衣を着たスペシャルビッグバンドが演奏し、それに合わせて踊るので、とても今風の踊りなのです。軽く1時間ほど踊ったら汗をかいたので、一度ホテルに戻りタオルを取ってきました。

今回持ってきたのは、なぜか家にあった福島国体のハワイアンズのタオルです。




このイベントは盆踊りがメインと言ってもずっと踊っているわけでもなく途中にはいろいろなグループの演奏などもあったのですが、地元の中高生なども参加したオーケストラFUKUSHIMA!の即興演奏も、フリージャズの大友さんのプロジェクトらしく素晴らしかったです。




でもやはりメインは盆踊り。基本的には先月発売された「ええじゃないか音頭」に収録された曲ばかりなのですがそこはステージでの生演奏なので途中でアドリブが入り、1曲ごとに振り付けがあるのを「めすらしいキノコ舞踏団」のメンバーが指導してくれるのに合わせて踊りました。


心配された雨も降らず、途中で休憩を挟みながら夜8時までずっと踊っていたので、最後はふらふらになってしまいましたが、踊っている間は無心になれるのが気持ちよかったです。盆踊りがこんなに楽しいものだとは思いませんでした。




大友さんを始め何人かの演奏者には終わった後に直接感想を伝えることができました。出演者とお話しできたり握手できたりする距離感の近さも楽しかった要因の一つです。





休憩中に大友さんと。




新生相馬盆歌を歌った遠藤知絵さんと。かわいいなあ。この歌の踊りが一番楽しかったです。



マダムギター長見順さんのギターと歌はカッコよかったなあ。盆踊りにブルースギターですぜ。





勢いでハタさんと!?





会場には箭内道彦さんもいて一緒に踊りました。箭内さんの猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」も大好きなので直接お話が出来て感激でした。


他にも今まで名前はよく知っているものの初めて生で見ることができた方が何人もいました。詩人の和合良一さんは前半の司会をしていて、社会学者の開沼博さんと放射線の学者の木村真三さんは大友さんにステージに呼ばれて壇上で挨拶をしていました。
他には、盆踊りの歌手として二階堂和美さん、あまちゃん音楽チームのSachikoMさんなども櫓の上に上がっていました。それと、大友良英スペシャルビッグバンドのメンバーはほとんどが去年のあまちゃんスペシャルビッグバンドのメンバーでもあるので、それもまた感激でした。



盆踊りが終わった後は、このイベントに毎年参加している友人と合流できたので、その友人のグループに合流して居酒屋で、みちのく福島路ビールを飲みました。




新幹線で帰るグループのメンバーを見送った後、友人と2人で昨日に引き続き入ったBar Libraryで飲み直しました。
いつもの1杯目のジントニックの後は、メニューとか名前とかで注文するのではなく、今日の気持ちをバーテンダーさんに伝えてカクテルを作ってもらう、ということに挑戦してみました。先日見た飲み歩き番組で、そうやって注文して応えてくれるのがバーという場所なんだ、という話を聞いてなるほどと思ったのです。


今日の気分というと、現代的な盆踊りがとても楽しかったので、古いものと新しいものの融合したカクテルをと注文して作ってもらいました。ライウィスキーをベースに、チンザノのベルモットカンパリを合わせたOld Palという名前のカクテルだそうです。


盆踊りで大友さんが「地元に帰ろう音頭」を紹介するときにも「今日は福島が皆さんの地元です」と言っていましたが、同じバーに2日続けて入ると、本当に福島が地元のような気がしてきました。短いながらも充実した福島の2日間でした。


この2日間の写真はfacebookのアルバムで。



フェスティバルFUKUSHIMA!
http://www.pj-fukushima.jp/event/fukushima2014.php


ええじゃないか音頭

ええじゃないか音頭