先月に続き、今月も東北にお手伝いには行けそうもないので、せめて福島に足を運ばなくては、と思い常磐道を北へ向かいました。
最初は広野町のJビレッジ近くにある広野町レストラン「アルパインローズ」でお昼ご飯を食べました。
このお店は、サッカー日本代表に帯同したシェフがやっているレストランです。そのため店内には選手のサインが入ったシャツやらグッズやらがたくさん飾られていました。メニューは特別なものはなく普通の食堂のようなそば、うどん、天ぷらといったものが中心でした。夜はまた違うメニューがあるのかもしれません。Jビレッジの中にもレストランがあるそうなのですが、Jビレッジは原発作業員の基地になっていて警備員も立っていたりして、どこにあるのかよくわかりません。
次は富岡町に行きました。長い間津波に破壊されたままの姿だったJR常磐線富岡駅がついに解体されたと聞き、様子を見に行きました。
駅前の建物は相変わらず震災直後のままです。本当にここは時間が止まっています。そして富岡駅は、確かに駅舎や線路を渡る跨線橋がなくなっていました。でも改札口だけは残っていました。
駅の近くにあった慰霊碑もまだありました。そっと手を合わせます。
海岸近くにあった、殉職した警察官の乗っていたパトカーも保存のため移動されていました。
震災廃棄物を保管したり処理する場所も整備され、富岡町の景色もやっと動き始めたようです。
そして次は楢葉町。国道6号線沿いに先日オープンした24時間営業のコンビニです。
今時コンビニが24時間営業なのは当たり前かもしれませんが、ここは避難指示区域内なのです。まだ住民の多くが戻っていない町ではお店も満足に営業していません。そんな中で24時間営業のお店は希望の灯に見えることでしょう。店の中は普通のコンビニですが、その普通さが嬉しく思えます。
JR常磐線竜田駅にも立ち寄りました。常磐線はこの竜田駅で折り返し運転をしており、ここから北には電車が走っていません。それでも北に向かうルートとして先月末から原ノ町駅までの代行バスが走り始めました。1日わずか2往復だけですが、公共交通機関が通じたということの意義は大きいと思います。