「記憶の円環」

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水戸芸術館で、「榮榮&映里と袁廣鳴の映像表現」というサブタイトルのついた展示会を観てきました。
中国と日本出身の夫婦である榮榮と映里の写真作品と台湾出身である袁廣鳴の映像作品が、ギャラリーを2分割する形で展示されていました。今回は榮榮と映里の作品は撮影がOKでした。
入場の時に、最初に写真を見た方がよい、とのアドバイスをもらったのでまずは写真を観ました。

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ギャラリーに入って直ぐ目に入るこの大きな写真、一瞬ジョンレノンとオノヨーコ夫婦を思い浮かべてしまいました。

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彼らの写真は自分たちのいる場所をドキュメンタリー的に写す作品が多いようです。
最初の写真の影響か、この写真もレコードジャケット風に見えてしまいました。

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一度入り口まで戻り、別の入り口から今度は袁廣鳴の作品を観ます。映像作品ですが、長さが5分から10分くらいなので飽きずに見ることができました。映像作品は何十分もの長さになると観るのが辛くなるのですが、このくらいだと集中力を切らさずに見ることができます。
 
でも一番面白かったのは1分にも満たない2つの作品です。おもちゃの木馬と風車を撮った作品なのですが、視点が木馬と風車(かざぐるま)になっているので、木馬が揺れるのではなく周りの風景がゆらゆらします。風車になると今度は周りの風景がぐるぐる回ります。しかもその作品を上映しているモニターには木馬の足や風車の軸が取り付けられているのです。
 
 
2組の別々の作家の作品展ではありましたが、どちらの作品にも共通する一貫したメッセージが読み取れるような力強さを感じました。
 
2016年7月23日[土]から2016年9月19日[月]まで