「アップルパイの午後」

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水戸駅前のカフェ+雑貨のお店MINERVAで演劇がありました。
「アップルパイの午後」という尾崎翠の作品です。尾崎翠の名前は知らなかったのですが、明治29年に鳥取県で生まれた作家だそうです。
 
カフェの店内をステージにして、芝居だけでなく詩や短歌、それに小説の朗読などもありました。
 
スタートは書簡の朗読、続いて詩の朗読があり、その後に今日のタイトルにもなった「アップルパイの午後」の演劇です。これは登場人物が3人だけの芝居でした。といってもほとんどが2人による会話劇で、3人になったと思ったらそのうちの1人がすぐに退場してしまい、また2人芝居でした。手紙や電報が連絡手段であった頃の時代だからこその会話が繰り広げられます。
小道具にアップルパイが出てきたので、食べたくなりました。
 
演劇の後は登場人物が入れ替わり、4人の女性による会話劇です。途中で短歌や散文の朗読が入ります。そして最後が5人で登場人物を分担しての小説の朗読。朗読を聴くのも久しぶりですが、自分で本を読むのと違い耳だけで物語を聞くので、想像力が掻き立てられました。
 
劇場での演劇はもちろん好きですが、こういったカフェの一角をステージにした演劇も楽しいです。窓を背にした舞台だったので、外の景色が借景となっていたのもよかったです。
 

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