松江

鳥取のホテルをチェックアウトした後、列車に乗るまで少し時間があったので、鳥取駅近くの「すなば珈琲」に行きました。鳥取にはスターバックス(スタバ)はないけど砂場(砂丘)ならある、ということでできたコーヒーショップだったと思います。僕はコーヒーを飲まないのであまり気にしていませんでしたが、どうせ時間が空いているので入ってみたのです。ここはモーニングも人気があるようですが、ホテルで朝食を食べたばっかりなので、紅茶を単品で飲みました。ちなみにスターバックスはその後鳥取にもできたようです。

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鳥取駅から9時44分発の特急「スーパーおき3号」新山口行きに乗ります。この列車は2両編成と短いですが、新山口まで約5時間も走る特急です。今の時代にこんな長距離、長時間を走る列車があるのですね。普段見慣れない列車なので、まるで外国の列車に乗るみたいな気分でした。

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今日の目的地である松江には11時8分に着く予定でしたが、線路トラブルか何かあったらしく、途中の安来で約10分、続く荒島でも約10分停車したので、松江には11時30分頃に到着しました。

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駅前の観光案内所で観光パンフレットや市内の地図などを入手し、ひとまず松江城方面に向かって歩き始めます。平日昼間とあってあまり街の中を歩いている人は見かけませんでした。松江城に着く前にお昼ご飯にします。せっかくなのでご当地ものと考えていましたが、このあたりは出雲そばが名物のようです。「上田そば」というこじんまりとしたお店に入りました。年末なのでメニューが限定されていました。寒いので温かいそばもいいですが、名物の割子そばがありましたのでそれを頼みます。

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3段に重ねられた丸い器(割子)と薬味が4種類。蕎麦猪口を使わずに割子に直接つゆをかけて食べるスタイルのようです。段ごとに薬味の組み合わせを変えながら、やや硬めのそばを味わうことができました。
 
そして松江城。現存する12天守の一つで、1611年築城の国宝です。天守の平面規模では2番目、高さは3番目、古さでは5番目だそうです。

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天守閣に登った後は、船で堀川めぐり。1周約50分ですが3箇所ある発着場で乗り降り自由とのことで、まずは大手前広場からふれあい広場まで乗ります。松江は以前NHKの朝ドラ「だんだん」の舞台で、ストーリーはぐだぐだでしたが松江の風景は印象に残っています。主人公の祖母がこの堀川めぐりの船頭さんだったと記憶しています。なので、おばさんが船頭をしているイメージがあったのですが、実際の船頭さんは男性の方でした。冬だと風が冷たいですが、こたつがあるのであったまります。

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ふれあい広場には松江堀川地ビール館があります。松江のビールはビアへるん。松江ゆかりの小泉八雲の愛称「へるん先生」にちなんだ名前で、以前通信販売で全国の地ビールを取り寄せていた時に飲んだ記憶があります。そのビールがここで作られているのでした。1階のカウンターで買って外で飲むのもいいでしょうが、外は寒いので2階のレストランで座って飲みます。お昼時間も過ぎているので他のお客さんが誰もいない店内で、3種類の地ビールお試しセットを飲みました。

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ふれあい広場から再び堀川めぐりの船に乗ります。この船の面白いのは、堀川に架かる橋の下を通る時、幾つかの橋は低いので屋根が下がるのです。乗り始めにまずは下がる屋根の下に頭をさげる練習までしますが、実際に低い橋の下を通る時はこたつに頭をつけるくらいまで下げるのでした。屋根を下げない橋の下を通る時は、エコーが効くので船頭さんが歌を披露してくれたりもしました。

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船の上から眺める松江城も風情がありました。

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夕方になってきたので、ここでホテルにチェックインします。途中、少し体調を崩しそうだったので薬局によって薬を買いました。
 
今日のホテルは松江しんじ湖温泉です。大浴場はありませんが、部屋の蛇口から温泉が出てくるようになっていました。

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窓からは宍道湖が見えます。冬の山陰は天気が良くないので期待できませんが、季節によっては夕日が綺麗に見えそうです。

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部屋で一休みした後、お楽しみの居酒屋めぐりがスタート。松江には太田和彦さんオススメのお店が何軒もあったので今回は松江で2泊することにしました。1軒目に向かう途中、少しだけ夕焼けが見えました。

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目指すは宍道湖から続く大橋川の新大橋たもとの「やまいち」。

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いつもは1杯目はビールにするのですが、昼間に地ビールを飲んでいたのと、あまりにも外が寒かったので今日は1杯目から燗酒にしました。それと、目の前におでん舟が目に入ったので、おでんを幾つかいただきました。春菊はさっと浸して出してくれました。お銚子には賀茂鶴の名がありましたが、中のお酒は松江の地酒、豊の秋だそうです。

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宍道湖といえば、宍道湖七珍という名物があるのですが、ここで今日出せるのはしじみ汁だけのようです。それは後半にしたいので、次は赤貝の煮たのをいただきます。赤貝といえば宮城の閖上のを思い出しますが、ここでいう赤貝とはそれとは違いサルボウ貝のことだそうです。

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さらにもう一品何か頼もうとして目に留まったのが自家製蟹コロッケ。山陰の冬は蟹が美味しそうですが、昨日のお店でもメニューにはあったものの食べられなかったし、このお店でも蟹はあるそうですが一人では食べきれそうもなく頼みませんでした。そこでこの蟹コロッケを頼んでみました。

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何がきっかけだったか忘れましたが、カウンターのお隣に座った女子3人組との会話も弾み、楽しい時間を過ごすことができました。僕が明日出雲大社に行ってお昼も向こうでそばを食べたいと言ったら、旧大社駅近くにあるお勧めのそば屋さんを教えてくれました。

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太田和彦さんお勧めのもう1軒は近くにありましたがそこは閉まっているようでした。別の1軒は川の向こう側なので明日行くつもりです。どこに行こうか探していると、「松江の味 郷土料理」の看板の和風のお店がありました。こういうお店は気になって仕方がありません。この「川京」に入ってみることにしました。

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まずはお酒。松江の地酒「李白」をいただきます。朝ドラ「だんだん」では、「杜甫」という名前の地酒が出てきましたが、きっとこの「李白」がモデルだと思います。

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料理の方は、宍道湖七珍のうち今の時期に取れる四珍が食べられるとのこと。嬉しくなってその四珍を頼みました。
 
うなぎのタタキ

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おたすけしじみ

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赤天

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テナガエビからあげ

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スズキの奉書焼き

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奉書焼きは、松江の殿様に献上した料理だそうで、浜で漁師が食べていたところ殿様に食べたいと言われて、とっさに奉書(ほうしょ)という紙で包んでだしたことが由来とのこと。紙を開くとこんな感じになっていました。

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ちなみに宍道湖七珍とは、すずき、もろげえび、うなぎ、あまさぎ、しらうお、こい(鯉)、しじみで頭文字をとって「すもうあしこし」というそうです。赤天は七珍ではないようですが、松江の名物だそうです。
 
お酒も追加で、これもまた松江の地酒「国暉」をいただきます。

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しじみは最後はしじみ汁にしてもらいました。

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どんどん出てきたのでお腹がいっぱいになりました。
 
 
体調はまだそんなに良くないし、お腹いっぱいだし、ここでホテルに帰っても良かったのですが、すぐ近くに名バー「山小舎」があったので、入ってジントニックを一杯だけ飲みました。

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