境港

今日は帰る日です。行きは飛行機を使いましたが、帰りの便は時間が早すぎるので帰り道はずっと鉄道にしました。松江からまっすぐ帰ってもいいのですが、ここまで来たついでに境港に寄って行くことにしました。松江から境港まで、鉄道だと米子経由になるのですがこれだと米子と境港を往復することになります。ところが実は松江と境港の間は路線バスが通っていて、米子経由よりもずっと早く境港に行くことができるのです。
 
松江駅9時25分発のバスに乗ると10時6分に境港に着きます。バスは中海沿いを通るのかと思ったら中海の中にある大根島を通ることを知り、さらに大根島から境港へはCMで有名になった「ベタ踏み坂」こと江島大橋を通ることを知りびっくりしました。慌てて座席の隙間から写真を撮りましたが、望遠で写真を撮ると前後が圧縮されて坂が強調されるのです。実際の坂はもちろんベタ踏みすることなく通れるかと思います。

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境港は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるさんの出身地で、今や街をあげて妖怪を推し出しています。

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境港駅から水木しげる記念館に至る道は「水木しげるロード」となり、通りには妖怪のブロンズ像があり商店には妖怪グッズ、お土産品が溢れかえっていました。僕はそこまで漫画好きではないので妖怪そのものには興味はありませんでしたが、NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」で描かれたこともあり、作者である水木しげるさんそのものについては興味がありました。水木しげる記念館でも作品よりも水木しげるのことを展示しているコーナーを興味深く見学しました。

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ちなみに昨日出雲で買った本のうち一冊は水木しげる作の「水木しげるの古代出雲」という本でした。妖怪といい神話といい、鳥取、島根は何か幻想的な気配が漂っています。
 
記念館を出るとちょうどお昼時です。港付近を散策した後、今日こそは蟹を食べようと意気込んで入ったお店「かにじまん」で蟹ちらし丼をいただきました。

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食後のデザートに、目玉親父の形をした饅頭をいただきます。

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すると通りの向こうからねずみ男が歩いてきました。さすがに妖怪の街です。

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さてそろそろ帰る時間です。境港から米子までは境線ですが、この境線も妖怪推し。乗った列車には外も中もねずみ男が大きく描かれていました。

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 米子で今や貴重な381系の特急電車「やくも」に乗り岡山へ。

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「やくも」が途中で遅れたので岡山で乗り継ぎ予定の新幹線「のぞみ」に間に合うかヒヤヒヤしましたがなんとか間に合いました。「やくも」や「のぞみ」の車内では境港で買った地酒「千代むすび」と太いちくわ「のやき」、米子で買った蟹寿しなどを食べて今回の鳥取島根の味を最後まで味わいました。

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これが今回の旅のきっぷ。乗車券は最後は駅員さんに手元に残したいと頼んでいただいてきました。

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これで未踏県は長崎を残すのみとなりました。具体的な時期はまだ決めていませんが、他に通過しただけの県も幾つかあるので、また次の旅行を楽しみにしたいと思います。