ゴールデンウィークに佐賀と長崎に行ってきました。長崎はまだ一度も足を踏み入れていないところですし、佐賀もずっと前に夜行列車で福岡から鹿児島に移動している間に鳥栖あたりを通り過ぎただけでしたので、この機会に両方とも訪れることにしたのです。
佐賀駅に着いたのは14時47分です。茨城は晴れていましたが、佐賀に着いたところで雨が降ってきました。
佐賀では午後に着いて1泊するだけなのであまり観光の時間はありません。
とりあえず佐賀城本丸歴史館に行ってきました。
佐賀城には天守閣は残っていませんが、「鯱の門」だけが当時のものが現存しているそうです。
本丸跡地には本丸御殿が復元されて、本丸歴史館になっています。
復元の建物なのでまだ新しさが残っていますが、佐賀藩の歴史を紹介していますので、初めての佐賀を知るにはちょうどいい施設です。
佐賀藩はやはり幕末の動きが注目です。茨城の水戸藩にも那珂湊の反射炉がありますが、佐賀藩が最初に反射炉を建てたのちに各地に建設したそうです。ちなみにこの本丸歴史館は入場料は無料です。でも募金箱が置いてあって気持ちをどうぞ、となっていましたので、ヨーロッパの美術館や博物館を思い出して、いくらかの小銭を入れてきました。
続いて佐賀城址近くに江戸から明治期の建物が多く残っているエリアに行きました。旧古河家はリアル弘道館という藩校を体験出来るイベント会場になっていました。弘道館といえば水戸の弘道館を思い浮かべてしまいますが、佐賀にもあるんですね。あとで知ったのですが、実際に弘道館があったのは別の場所だったのでした。このリアル弘道館にも寄ってみようかとも思いましたが、ここは有料で、あまり見学時間も取れそうもなかったので外観を見るだけにとどめました。
他にもいくつか興味深そうなスポットはあったのですが、雨も降っているし、そろそろ居酒屋タイムでもあるので、ホテルにチェックインしました。
そしていよいよお楽しみの時間です。
まずは太田和彦さんの「居酒屋味酒覧」の初版に掲載されたお店「ふるかわ」に入ります。スナックがたくさん入っているビルの2階にあるお店なので知らなければ入れません。
口開けの生ビールはエーデルピルス。おつまみは大皿料理からイカとキノコを選びました。これらの料理は砂糖を使わずに、熊本の赤酒という料理用のお酒を使って甘さを出しているそうです。話には聞いていましたが、初めて味わいました。
そしてもちろん佐賀の地酒をいただきます。佐賀の酒で、地元でよく飲まれる酒を、と頼んで出てきたのが「窓乃梅」。元禄元年創業で今の蔵主が14代目とか。元禄元年て今から何年前かと思いましたが、約300年前だそうです。
九州は焼酎文化と思いましたが、福岡や佐賀あたりの九州北部は米が取れるので意外と日本酒も飲まれるようです。
これがカウンター越しの酒瓶の風景。佐賀の酒以外にも全国銘酒を揃えているようです。
でももう少し佐賀の酒を味わいましょう。隣の人が飲んでいたのが気になって僕も頼んでみました。このお店のオリジナル酒、天山酒造の「あわ雪天山」。微発泡のお酒です。
小上がりには窓乃梅の倉庫から出てきたという古い看板が飾ってありました。
こちらのお店、料理もお酒も美味しいのですが、メニューがなく、それなりにいい値段がしそうだったのでこの辺で引き上げることにしました。
次に行こうと思ったのは、酒好きライターさんのブログで紹介されていたお店だったのですが、そこは残念ながらお休みでしたので、「ふるかわ」の近くまで戻り、店頭にメニューがあったので入りやすかった「飛鳥」というお店に入りました。
ここでも佐賀のお酒。佐賀のお殿様、鍋島の名前がついたその名も「鍋島」。
刺身ちょこっと盛と酒盗をつまみにいただきます。
もう一つ佐賀の酒、東一。
もう少し飲み歩きたい気持ちもありましたが、まだ旅は始まったばかり。今日はこの辺で切り上げます。そういえば今日入った2軒とも、何も言わなくても最初から水を出してくれました。酒と一緒に水も同じくらいの量を飲むと体にいい、と言われていますので、これは助かりました。