水戸芸術館で開催中の現代美術展を見てきました。
霧のアーティストとして知られる、とのことでしたが僕にとっては初めて知る作家でした。
でも、雪の結晶の研究で知られる中谷宇吉郎の娘、ということを知り、それで霧を使うのか、と納得しました。
展示前半はその霧を使った過去の作品の紹介でした。大きく映された映像での紹介もありましたが、やはり実際に霧が出るのを体験しないと魅力が伝わらないなあ、と思っていたら、ちゃんと霧を体験できる部屋もありました。
この部屋だけは展示室内での写真撮影が可能でした。霧を噴出する装置と風や光を組み合わせた作品は幻想的でした。
そしてこの日は屋外の展示作品と、ダンサーの田中泯の踊りの共演を見ることができました。普段は噴水のある芸術館の中庭が霧に包まれ、その中で踊るダンサーを見るのはやはり夢の中の出来事を見ているような気持ちになりました。
ダンスが終わってから、田中泯さんが挨拶して、そこに中谷芙二子さんも登場しました。屋外作品は天候に左右されるのが悩ましいところですが、今日は青空が広がり、白い霧が映えました。その上、田中泯さんのダンスや、作家本人の姿を見ることができたので、いい日に見ることができてよかったです。