水戸出身の深作監督の作品はあまり見たことがありませんが、よく見れば何作かは見たことがあると思いました。今年が生誕90周年だそうです。
それから水戸芸術館に移動して、現代美術ギャラリーの「道草展」を鑑賞。何気なく見逃してしまう身近な環境をテーマにした展示ですが、国策により人が住めなくなってしまう土地の記録などが印象に残りました。
ロイス ワインバーガーの作品
露口 啓二の作品
ミックスライスの作品
ウリエル オルローの作品
上村 洋一の作品
これは屋外展示のロイス ワインバーガーの作品
一度お昼を食べに芸術館を出て、再び戻ってきて今度は音楽劇「夜のピクニック」の鑑賞。2016年に初演された作品の再演です。そしてしばらく中断されていた水戸芸術館演劇公演の再開作品でもあります。僕自身も去年の11月以来のACM劇場でした。
この作品は、原作本も映画も大好きですが、こうして再び見ることができたことだけでなく、コロナ禍の中で生の舞台を久しぶりに見られたこともあって何度も涙が出てしまいました。僕は作品の舞台となった水戸一高の出身ではありませんが、前日にたまたま高校時代の同級生と会ったこともあって、自分の高校生の頃を思い出しました。それができるのがこの作品の良さだと思います。
今日は千秋楽だったこともあり、上演後には舞台上でキャストやスタッフの挨拶がありました。ちなみにこの作品の演出は、午前中にポスター展を見た深作欣二監督の御子息である深作健太さんで、もちろん健太さんも舞台で挨拶されてました。
当初はローカルキャストも参加して全10回公演の予定だったのが、ローカルキャストの参加は見送り、公演回数は5回、そして観客数も減らしての公演となりました。演出においても、登場人物がマスクをしたり、ソーシャルディスタンスを意識したりとさまざまな点で苦労があったかと思いますが、それらを乗り越えて無事に公演が行われたことに感謝です。