水戸市出身の講談師、神田真紅(かんだしんく)さんが真打に昇進し、三代目松林伯知(しょうりんはくち)と改名して昇進襲名公演が水戸芸術館で行われました。
ところが、15時開演かと思って少し前に芸術館に行くと、なんと14時開演ですでに始まっていました。あわててチケットカウンターで予約していたチケットを受け取り入場すると、すでに師匠の神田紅さんの講談の途中でした。
途中から入場するとは痛恨の極みですが、しばらくすると休憩時間となったので改めて外に出て気を取り直します。
休憩後は神田紅さん、神田伯山さんによる口上。
続いて神田伯山さんの講談。
さらには養老瀧之丞さんの手品。日本の伝統的な手品は和妻(わづま)と呼ばれていますが、目の前で繰り広げられる技にびっくりです。
そしてトリに伯知さん。話は伊達政宗が豊臣秀吉からもらい、その後徳川光圀の手に渡ったという日本刀、燭台切光忠。この刀は関東大震災の時に焼失されたと思われていましたが、水戸市にある徳川ミュージアムに保管されていることがわかったのが2015年でした。過去から現代に一気に繋がり、さらには地元水戸にちなんだ話に爽快感を味わいました。
神田真紅さんの講談は、ミュージカル水戸黄門での出演も含めて水戸芸術館で何度か聞いたことがありました。水戸市三の丸幼稚園、三の丸小学校、そして水戸二中、水戸二高出身という生粋の水戸育ちの伯知さんですが、真打になってもまた水戸で聞いてみたいと思います。