福島県浜通りいわき〜南相馬

イギリス研究会2日目は福島県へ。僕が幹事の時は毎回車で福島に案内しています。前回まではいわき市だけでしたが、今回はもう少し足を伸ばします。
まずは道の駅よつくら港へ。今日は食事をする場所がない可能性があるので、ここでお昼ご飯を調達しておきます。
 
前回訪れた久之浜地区は車窓からですが、海側の土地でかさ上げ工事が行われている様子や、周りが平屋や2階建の住宅ばかりなのに忽然と立つマンション型の災害公営住宅を見学しました。
 
広野町では原発作業員の基地となっているJビレッジを通り、楢葉町では国道沿いに広がる除染廃棄物の山を横目にします。
 
富岡町で海沿いに作られた仮設焼却施設の脇を経由して常磐線富岡駅の跡地で一度車から降ります。
少し前までは駅前に津波被害の跡が残る家が残っていましたが、つい最近取り壊されました。

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津波避難の誘導中に津波に襲われたパトカーの前で手を合わせた後に夜ノ森地区へ行きました。
去年僕が訪れた時は桜が散った後でしたが、今回はばっちり満開でした。この町のシンボルでもある桜並木と、この場所がまだ帰還困難区域である現実を見てもらいました。

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次は帰還困難区域内を通る国道6号線を大熊町双葉町浪江町と北上します。両脇の民家の入り口にあるバリケード、黄色点滅でノンストップで走ることができる国道、海側にチラッと見える福島第一原発の排気筒などを説明しながら南相馬まで行きました。
 
南相馬の道の駅で休憩して四倉で買っておいたお昼ご飯を食べた後、常磐道で折り返しいわき市久之浜の仮設商店街「浜風商店街」に立ち寄りました。ただ、話好きのおばちゃんたちはあいにくおらず、何軒かのお店も閉まっていたのであまり長居はしませんでした。
 
そしていわき駅で電車で帰る友人たちと解散しました。
 
僕自身も最近は福島に行く機会も少なくなってしまい、以前来た時と少し景色が違って見える場所もありましたが、関西から来た友人たちにとっては初めて見るものばかりでした。ニュースでしか知らなかったことを実際に現地に来て肌で感じてもらえたと思います。
 
また、それとは別に茨城北部から福島浜通りはちょうど桜が満開で、どこに行っても目に入りました。ちょうどいい季節に案内できたと思います。